トラベル
初めての街は地図を使って立体的にイメージする
旅に出かけようとなって、ガイドブックを開いたら真っ先に見るのが地図。
地図を見ると、なぜか気分が高まるんですよね。
見知らぬ街へ行くなら、やっぱり早くその街と仲良くなりたい。それにはやはり「街を知る」ことが一番早くて、そのために街を俯瞰できる地図の存在はやっぱり大きいなあと。
ピンポイントで行きたい場所を移動するのもいいかもしれないけれど、いま街全体のどこにいるのか、このエリアの雰囲気はどうか?などと地図とにらめっこしながら街を歩くと、自分が好きなエリアなども結構早く見つかる気がします。
なので、世界中どこへ行ってもいつも街全体が見える地図を持って出かけています。(事前に結構読み込んでいたりもします)
スマホを持つ前は地図を頼りに街歩きをしていましたが、今はGoogle Mapを併用中。事前に行きたいスポットなどを登録してマイマップなどを作っておくと、「近くに行ったのに見逃したー!」なんてこともないので結構便利。世界中のマイマップが増えていくのもまた楽しくて、旅が終わってもマップを見ながらにやにやしてます。でも街全体を見る、という意味ではやっぱり地図は意味があると感じてます。スマホを持って歩くことも増えたからこそ、地図でしかできないこともあるような気がしていて。
ベトナム・ホーチミンを地図から知る
今住んでいるホーチミンの中心地の地図はこんな感じです。
区割りがはっきりしていて、1〜11区、そしてその周辺の区という感じで分かれています。この中心から1区になっている感じとか、なんだかパリにどことなく似ているような。
街の中心は1区です。この1区は通りが格子状になっていて、とにかく歩きやすい。しかも交差点には必ず通りの名前を示すサインがあるので、今どこを歩いてるのか迷わなくて済みます。これは海外の街歩きではかなりありがたい。
こういう風に区画整理された街を歩く度に、日本はどうなんだろうとふと思うことも。もちろん住所や通りの表記があるところもありますが、海外からくる観光客の方にとっては歩きづらいエリア、結構多いんじゃないかな…Google Mapとか使わないと、地図だけではたどり着けないところも多いような気がする(実際はどうなんだろう)
地図を見ると、その街がどのような区割りをされているのかとか、通りがどのように走っているかとかを見てみると、街の構造が分かるので、街を知る第一歩として全体地図はチェック。いきなり細部を見るのではなく、まずは全体を知ることから始めると、理解が早いんですよね。
あえて地図を持つ意味
海外旅行は地図を持たずGoogle Mapのみで、というのもあり。だけど、地図とGoogle Mapを併用している身から言うと、ある一点において地図の方がデジタルツールを上回る気がしてならないのです。
それは「頭に地理(土地勘)が入って来やすい」ということ。わたしだけなのか、みんながそうなのか分からないのだけど、少なくともわたしにとってははっきりと違う。
地図は目的地・現在地を平面で見るので、たどり着くために頭の中で立体化しながら想像する作業が全体を理解するスピードにつながっているじゃないかなあ、なんて思っています。一方Google Mapは現在地が勝手にどんどん動いていくので、なんというか目的地までの行き方に頭を使わなくてよい感じで。その通りに進めば目的地に到着できるけど、なんとなく「ただ指示通りに歩いた」という気がして、いまいち街の地図が頭に入ってこないことも度々あったのでした。
地図を持たずにある程度街歩きができるようになると、なんだかその街と仲良くなれた気がするので、どこへ行っても早く街を理解したいなあと思うのです。だからきっとこれからも併用しながら旅を続けていくのだろうけど、いつでも地図はバッグに忍ばせておくつもりです。
簡単にデジタルツールで答えが出るからこそ、地図を使って頭で立体的にイメージをするって大事な気がするんですよね。
さて、今日も街歩き。
Tomoko Taketani/武谷朋子
ベトナムビザ・大使館への申請&取得方法と期限にまつわる注意点
前回、ホーチミンってどこ?から始まったわたしの海外生活準備。
次に着手したのはビザの取得。備忘録としてまとめてみます。
そもそも今まではビザいらずの海外旅行をしてきたので、改めてビザについて勉強。
どの国もビザ不要で滞在できる期間がきまってるのだけど、結構ビザなしで90日までという国も多い中で、ベトナムはなんと15日以内。
え!短っ!
ベトナム大使館のWEBサイトにもこう記載されてます。
日本国籍者に対するベトナム査証免除措置(取扱一部変更)
1 ベトナム滞在期間が15日以内であること
2 ベトナム入国の時点で旅券の有効期間が6か月以上あり、かつ、前回のベトナム出国時から30日以上経過していること
※従来は、旅券の必要残存有効期間は「3か月以上」。また、「前回のベトナム出国時から30日以上経過していること」の条件は付されていなかった。
3 往復又は第三国へ出国するための交通手段の切符を所持していること
4 ベトナム法令の規定により入国禁止措置の対象となっていないこと
もともと海外で暮らすにあたりビザの申請は行う予定でしたが、この日数だと、ベトナムを縦断の旅をしている人とかも、地味に必要かもしれないですね。。
ちなみに2015年1月1日から「2」の「前回のベトナム出国時から30日以上経過していること」という部分が変更になりました。これ、長期で旅している人には注意が必要。
なんせ、前回の出国から30日以上経過していないとベトナムに再入国できないということでして。
例えば週末を利用してお隣のカンボジアに行って週明けに帰ってこよう、というのができないことになります。(要はベトナムを拠点に隣国を行ったり来たりは一定期間あけないとできない、というわけで。)
なので、特にベトナムを含むアジアの旅を考えている人は、要注意なわけです。
そんなこんなで初めてのビザ申請。
ビザの種類(ベトナム)
ビザといってもいろいろと種類があります。
簡単に分けると、”観光””ビジネス”などの種類の他に『期間☓滞在中に国外にでるかどうか』で申請するビザが異なります。期間と区分は以下。
①期間: 1ヶ月・3ヶ月(※6カ月は招聘状がないと発行してもらえないようでした)
②区分:シングル(ベトナム国内からは出られない) ・ マルチ(ビザの期間内なら海外に行くことも可)
ちなみにわたしが取得したのはビジネス3ヶ月マルチビザ。申請費用は16,500円でした。
(※上記は2014年10月時点の情報です)
申請方法
東京だと、ベトナム大使館でのみビザが発行できます。持っていくのは以下4点。
・オンライン申請書
・証明写真
・有効期限を満たすパスポート
・申請費用
東京だとベトナム大使館の最寄り駅は代々木八幡駅。
住宅街を歩くといきなり大使館が現れます。
ちなみに、ビザは即日発行してもらえました。(ただし待ち時間が1時間半ほどあるので本など持っていくのがベター)
ビザはパスポートのページにペタっと貼られます。
3ヶ月以上の滞在になる場合は、ベトナム現地の日本大使館でビザの更新を行うか、滞在許可書(テンポラリーレジデンスカード)を発行してもらう必要があります。どちらかをビザの期限が切れる前に手続きしないといけません。
航空券と宿だけ予約すればいい旅とは違って、こういう申請類など、やっぱりいろいろありますね。。(ちなみに、ベトナム国内で働くには「ワークパーミット」と呼ばれる労働許可証を別途取得する必要があります。ビジネスビザは、”滞在可能”というビザなので、働くには「ビジネスビザ+ワークパーミット」の両方が必要というわけです。申請書類てんこ盛り。。)
ちなみに、せっかく代々木八幡まで来たので、帰りは365日のパンをおみやげに。
参考)
ベトナム社会主義共和国大使館
Embassy of the Socialist Republic of Vietnam in Japan
住所:〒151-0062 東京都渋谷区代々木町50-11
駐日ベトナム大使館のWEBサイトはこちら(音が出ます注意!)
<2015/7/1追記>ベトナム出国後30日以内でも入国可能に
在ベトナム日本大使館より観光が目的の場合に限り以下2点の規制が緩和されとのリリースが出ました。すでに取り扱いも開始されたとのことです。
①ベトナム入国後の滞在期間延長を認めること
②査証免除によりベトナムに入国して出国後30日以内に再度ベトナムに入国する場合空港でのビザ取得を可能とすること
特に②は、ベトナムからカンボジアにバスで移動してからまた戻ってくるルートを取っている旅行者には影響あるなーと思っていたのですが、手数料さえ払えば30日以内でも再入国可能というのはよかったんじゃないかなと! ベトナムから周辺諸国へ行ったり来たりがしやすくなったのはよかったよかった。(ま、とはいえビザ発給の手続きが若干面倒くさいですが、、)
詳しくは在ベトナム日本大使館のWEBサイトへ→ ベトナム出入国管理情報 (一方的査証免除入国対象の外国人に対する特例措置)
Tomoko Taketani/武谷朋子
ホーチミンってどこ?から始まる海外生活
いろんな機会が重なって、2014年12月から生活拠点を東京からベトナム南部の街ホーチミンに移しました。こちらには家族2人で住んでいます。
まさかホーチミンに住むことになろうとは1年前は想像すらできなかったので、今こうして生活しているのがなんだかちょっと不思議な感じです。
ベトナムで生活するというなかなかない機会を得たので、こちらの生活や、生活を始めるまでにあったことなども書いていきたいと思います。
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❙ 初めての海外生活
海外旅はかれこれ10年以上になりますが、海外生活は今回が初めてです。
そしてプロフィールに今までの渡航歴を書いてますが、ほとんどがヨーロッパでした(なんせ好きなもので…)。アジアは「近いしきっとそのうちよく行くようになる」と思っていたのですが、ヨーロッパで行きたいところが尽きなくて、気づけばアジアはタイ・韓国・シンガポールの3カ国のみです。。
ちなみにベトナムは「いつか行きたい」と思っていた国ではありましたが、まだまだ先になるかな、といった優先順位でした。ベトナムのイメージといえば、
アジアン雑貨と生春巻きとフォー ・・
・・もう、一般的なイメージそのままの知識レベルでした。はい。
そんなヨーロッパ好きなわたしが東南アジアで暮らすことに。
しかも行ったこともないベトナム。(知識はほぼないに等しい。。)
実際にホーチミンで暮らすことになって(そもそもホーチミンはどこ…から始まったのですが)、生活を始めて1ヶ月半経ったところで思うことは、素顔のベトナムはほとんど日本には伝わっていないのではないかなということ。まだ1ヶ月半ですが、事前のわたしの知識レベルをいい意味で覆されることがたくさんありました。おもしろい国であり、おもしろい街だと思います。そして、生活は非常にしやすいです。
生活を始めるにあたり、旅とはまた違う経験もいろいろしました。
今後ベトナムに旅や暮らすために来る方のために、今までのことや今のことも少しずつ更新していきたいと思います。まずはベトナムの基本情報について。
❙ そもそも、ベトナムってどこ?
世界地図を見るのが好きなのですが、東南アジアはほとんど旅をしてこなかった身として、まずは地図を再確認するところからスタート(そこからか)
まずはWikipediaから
ベトナム社会主義共和国(ベトナムしゃかいしゅぎきょうわこく)、通称ベトナムは、東アジア・東南アジアのインドシナ半島東部に位置する社会主義共和制国家。国土は南北に長く、北に中華人民共和国と、西にラオス、カンボジアと国境を接し、東は南シナ海に面し、フィリピンと対する。首都はハノイ。
地図はこちら。
国土は九州を除いた日本の国土とほぼ同じくらいです。意外にも国土が広かった。
首都は北部の街ハノイですが、経済や商業の中心地は南部のホーチミンです。
飛行機は成田ーホーチミンは直行便の場合、往路が6時間10分~7時間、復路は5時間10分~5時間30分くらいが目安です。(直行便はベトナム航空・JAL・ANAが飛んでます)乗継便も各航空会社から便数も飛んでますので、比較的アクセスはしやすい国だと思います。
意外にもアクセスしやすい国ならば、今年はきっと誰か遊びに来てくれるはず…!とひそかに心待ちにしている今日この頃。
今日はこのあたりで。
武谷朋子/TOMOKO TAKETANI
慣れた環境から離れて気づくこと:WEBマガジンORDINARYに掲載されました
海外へ旅に出るなら、直行便と乗継便、どちらを選びますか?
”好きを活かして自分らしく生きる それがあたりまえになる世界へ”
をコンセプトにしているWEBマガジン「ORDINARY」に、旅について書いた文章を掲載していただきました。よかったらご覧ください。↓
海外へは乗継便で飛ぶ。ファイナルコールまでにもう1カ国味わう方法|ORDINARY
そもそも、乗継便を楽しめるとか、少ない時間を全力で楽しみ尽くそうと考えるようになったのも旅を始めてからだなと書きながら気づきました。正直なところ、ヨーロッパの長距離路線だと一番安い航空券はほとんど乗継便なんですよね。。直行便との価格差を目の当たりにて「ああ、手が出ないわ…。」と強烈に思った記憶があります。。
ORDINARYのエッセイには、アブダビ(アラブ首長国連邦)のトランジットについてのエピソードを載せていますが、実はこの他にもモスクワや、ヨーロッパ各都市など、目的地ではない空港での思い出がたくさんあります。不思議な時間なんですよね、乗継便を待つ間の感覚。日本は出国したけど、まだどこの国にも入国していない、宙ぶらりんの時間。
空港や乗継便を待つ間の時間がすごく好きなのですが、これは乗継便での旅を繰り返していなければ気づきませんでした。逆を言えば、旅を続けていたから気づけたこと。それ以上に、その場をこんなに楽しもうと思っている人間だということも、この経験を通じて発見しました。自分のことって、なかなか気づきにくい。
❙ 乗継便を選ぶときに大事なこと
この乗継便の話でいうと、「乗継便は全て楽しい」というつもりはなく、適度な乗り継ぎ時間を確認する、というのが大事です。わたしの場合は、2時間くらいかな。乗り継ぎはスムーズにしたい!と思って、あえて短すぎる乗り継ぎ(例えば1時間)とかを選択してしまうと、飛行機のフライトスケジュールが遅れたりして、乗り継ぎできない…!という悲しすぎる事態も起こりうるので、乗り継ぎはゆとりをもって。(そんな意味で最低2時間くらいは欲しい)
❙ 旅の目的地だけが旅じゃない
旅ってその目的地での体験だけじゃなくて、行き帰りの移動すらも数々の体験が潜んでいるので、もはやこの”移動”も楽しめる旅の立派なパーツ。(あ、でも旅の準備段階からも気分が高まっているので本当は、そこからもう旅が始まっている感じではありますが。)
旅の目的地の前後だって気づいたり、学べる部分がある。
そういう意味で、旅って全ての工程が発見の連続だなといつも思います。これって普段の生活ではなかなか味わえないこと。
年に1度は海外に行くという、あえて環境をまるっと変える選択をすることで、自分の中に「初めての小さな経験」を積み重ねていくことは、旅をしている時間だけじゃなくて、帰国してからの自分にも本当にいい影響があります。
いつもの居心地のよい場所から思いっきり離れてみると、そこから気づくことがある。
必要なのは、環境を自分で変えるという少しの勇気だけなのかもしれないですね。
さて、今年はどこへ行こう。
自分が好きなことは国境を超えて深めていく
海外旅で興味のあるテーマのひとつは建築。
といっても、建築を学んだこともないので単純に見るのが好きというだけなのですが、海外の旅をするようになってからはこの「建築」に対するものの見方や”好き”の深さがかなり変わりました。
初めてのヨーロッパ旅で行ったドイツとオーストリア。その旅を共にしていた、当時建築学科で学んでいた友人から建築様式などを説明をしてもらいながら、いろんな建物を一緒に巡っていました。その当時のわたしの興味は「ちょっと興味ある」くらいのレベルでしたが、説明をしてもらうことにより、ただ見るだけじゃない、時代背景も含めて知ることが自分の興味のツボをどんどん刺激されている感覚だったのはよく覚えています。
Àustria´04 / Jaume Meneses
オーストリアの建築家フンデルトヴァッサーが設計したフンデルトヴァッサーハウス(ウィーン)
建築っておもしろいなあと興味が膨らんだのはこれを見てから。曲線のお家。(人はちゃんと住んでます)
旅先で建築を見る度に興味の種がちょっとずつ大きくなっていたのが分かっていたので、次に取った行動は「いろんな種類の建築を見ること」。もちろん日本国内でも様々なものは見られますが、世界に出るとと日本ではまず見られない多種多様な建築物に出会えることが何より楽しく、本当に感動的で心が震えるような出会いもたくさんありました。世界的に有名な建築家の名前さえ知らなかった知識不足すぎる当時のわたしでしたが、ヨーロッパで数多くの建築を見ることでわかったのは、その中でも自分の琴線に触れるような好きな建築物がある、ということ。
なぜそれを好きだと思ったのか?
好きな建築に出会えたら、いつもこんな問いを自分に投げかけていた気がします。
好きなものには必ず理由がある。だからその理由を探ってみる。
ただ単に「きれいだった」「よかった」だけで終わらせないこと。
建築で言えば、写真がきれいな写真集もたくさんあるし、今ではネットで写真や動画までも簡単に見ることができますが、やっぱり実際そこに立って体験してみるのは全く違いました。建物に入る光、空気、建物の質感、そこにいる時の自分の心地よさなど、五感で感じたその体験と記憶を今でも大事にしています。
小さくても興味のある分野を海外で体験してみることは、自分の興味を更に深められるキッカケになります。例えば建築という同じカテゴリーだとしても、数、そして建築家など様々な幅でものを見ることで、小さかった興味はどんどん大きくなり、さらにその中の好きな分野がよりシャープになることは、10年以上旅を続けていて本当に実感するところ。今でも新しい街へ旅に出かける時は事前にその街の建築物を調べて、郊外でも足を伸ばして見にいくようにしています。(建築好きなただの素人ですが、そういう場所へ行くと、見に来ているのは現役建築家や建築を学ぶ学生だけだった…なんてことも何度かありました。笑)
自分の好きなことを国境の概念を取っ払って深めていくことは、旅だけじゃなくて普段の生活にも影響が。生活がどんどん自分好みに変わっていくような感じでしょうか。
好みに出会うためには、やはりいろいろと体験することが何より大事な気がします。国境を超えて異質なものに触れると、自分の感覚がどんどんシャープになるので、好みまでどんどんクリアになっていく。
自分の興味に目を向けてみる、そして好きなことは国境を超えて体験の場を作り続ける。するといつしか本当の自分の好みに気づけるのではないかなと思います。
世界を舞台に自分の好みを深めていくことは、やっぱりたのしい。
旅のスケジュールは積極的にちょっとずらしてみる
できるなら、海外旅行は1日でも長く行きたい。
常々そう思っているのですが、会社勤めをしているとそうもいかなかったりします。
今年こそ!と思って海外の旅を考えていても、休みの日程がネックで諦めてしまったという方の話をたくさん聞いてきました。思ったように休みが取れない会社勤めの悲しき現実。ああ。
新卒で初めて入った会社は7−10月までの間の好きな時に1週間夏休みが取れる会社だったので、価格が高騰するお盆シーズンを避けて秋に海外の旅に出かけていました。今思えば、これはすごくありがたかったなあ。人がまとまって動く時期は価格だけでなく、混雑だったりなにかと動きがしづらいので、「人とちょっとずらす」ことは旅のスケジュールを立てる上では大事だと感じていました。(平日会社勤めだったので尚更…)
しかしその後、転職をした会社の夏休みは恐れていたお盆の週が夏休み。。もちろん入社時にわかっていましたが、お盆にあわせた航空券は手がかなり届きにくい価格になるので、旅に行くかどうか(行けるかどうか)正直ちょっと悩みました。特にヨーロッパが好きだったので、年末の休みではなくオンシーズンになる夏の方がいい。秋になれば航空券が安くなることは分かっていたけれど、実際に秋に休みを取るのは状況的に難しかったので、夏休みを利用していかに自分が納得できる旅をするかは考えていました。
会社の休みのスケジュールでは、航空券に手が出ない。(長距離路線☓オンシーズンですごく高い)
でも、海外には行きたい。(葛藤)
悩んだ末に辿り着いたのは、ここでも「人とちょっとずらす」ことでした。おそらく、会社から付与される夏休みのスケジュールだけを考えれば、
☑その日程の中で行けるところを選ぶ
☑だけど、価格が高いのでやっぱり旅はまた今度…
ということにもなってしまう。そうなれば、行きたかった旅はまた遠く先へ…。そうではなくて、ちょっとだけ休みを長く取れば、それだけで航空券の価格もだいぶ変わってくるし、なにより十分な日程が確保できることで、自分がやりたかった/行きたかった旅の実現性がぐっと高まると思うのです。もちろん、オフシーズンの価格には到底及ばないのですが、それでもちょっとがんばれば手が届くところまで来たりもします。
数日でもいいので、ちょっとだけ人とずらしてみる。
勇気を持ってちょっと休むと宣言してしまう。
パッケージツアーなどは分かりやすいのですが、世の中が人が多く動く時期にあわせて価格が変動していくので、それからあえてずらしてみることで、考えていた旅は思ったより高くないハードルで超えられることも。
会社の休暇スケジュールの中で夏の海外旅を考えようとしたら、たぶん毎年のようには行けなかったなあと思います。もちろん航空券の価格は日々動くので、いつから準備を始めるか、という点は別の観点ですごく大事なのですが、まずはやりたいことが十分にできる日程、混雑を避ける日程を確保することは旅の充実度と比例するはず。せっかく行くのに短くて忙しい旅はもったいない。
確実に確保できる日程から旅を考えるのではなく、やりたいこと・行きたかったところをベースにした適切な日程を確保しにいくという考えは、働きながらの旅づくりにおいてはとても大事な気がします。
見方をずらしてみることで、ずっと行きたいと思っている旅は、案外すぐに近づいてくるかも。
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自由大学 「じぶんスタイル世界旅行」-旅軸のある、ひと味違う世界旅のつくりかた-
※2015/2/22開講予定です
自分にしかできない旅のつくりかた
海外へ旅に出るとき決まっていつも思うことは、「自分にしかできない旅をしたい」ということだったりします。ガイドブックも持っていくし、読み込んだりはするけれど、おすすめルートをなぞって、人と同じような経験をする旅にはあまり興味が持てないのです。
個人手配の旅であれば、現地についたら全てが自由時間。
だったら、その自由な時間を好きなことで埋め尽くしてしまい!と思うのです。
せっかく海外に行くなら、楽しくて満足できる旅をしたいと思うのは当たり前のことですが、
・見たいところに十分な時間を取ることができなかった(涙)
・結局ガイドブックのおすすめルートをなぞってみる旅になっていた
・見どころは一応網羅したけれど、なんとなく「ただ見た」という感想しか残っていない…
↑こんな話もよく聞きます。
旅先の行動って自分用にカスタマイズできるのだから、
自分がやりたいことや好きなことで埋め尽くしてしまったら、もっと幸せで楽しい旅ができるはず。と常々思うのです。ガイドブックの見どころと自分の興味は違っていていいじゃないか!とも。
2014年10月から「大きく学び、自由に生きる」をテーマにユニークな講義を展開する自由大学という学びの場で”じぶんスタイル世界旅行”という講義のキュレーターとして活動しています。
10年以上旅をしていた経験から「自分らしい旅をつくる」ことを伝えられる場をいただきました。
プロフィールにも書いていますが、自由な旅を始めたのは大学生の頃。もう10年以上が経ちました。行った国の数を増やすことには興味がなかったので、純粋に行きたいところをその時の気分で決めていたら、20カ国50都市以上を旅していました。
旅先の決め方は以前にこんなことを書きました。
いつか行きたいより、今行きたいところを選ぶ。|TRANSIT LOUNGE
その中でいろんな旅のスタイルを経験したり、旅先であった方と話したりしながら、自分のやりたいことや好きなことがどんどん明確になっていきました。
いつも自由な個人旅ですが、無計画・事前リサーチなしでただ行くということはまずありません。だから、目的のない放浪の旅も今のところ興味がないのです。国境関係なく、いまの自分がやりたいことを海外でもやるということだけを意識しているような気がします。
旅を通じていろんな世界を見てきたら、自分の趣味嗜好や知識は広がって、価値観もどんどん変わっていきました。大げさでも何でもないのですが、本当に視界が変わることが実感できたので、お会いする方には「自分らしい旅のススメ」をしています。
自分らしい旅をつくるとは、「どんなことをやりたいのかを決めること」x「それを実現させるためのスキル」なんじゃないかということ。
自分が世界の旅でやりたいことは何か?行きたい場所・見たい景色は何か?
だから旅の出発点は自分の中にある興味を探ることから始まります。
日程ありきでも、行き先ありきでもない、「自分のやりたいこと」から始まる旅を描き、そのやりたいことを実現するためのスキル(例えばチケットの手配とか)を使って、実際に行動に移せる旅をつくる。
旅のつくりかたって、よく考えてみたら誰からも教わることはないし、経験しながらスキルが自然と高まっていくものだったりします。手探りしながら旅をつくっていくのは意外と大変!と、よく相談をいただきます。だから、”旅づくりの最初の一歩 or これからの旅のスタイルをブラッシュアップしていく場”として少しでも自分の経験がお役に立てたらいいなと思っています。
旅はどんどんした方がいい。(これはほんとに!)
でも、旅はただ出るだけじゃもったいない。
今までの渡航歴に関わらず、これから自分らしい旅に出かける人がひとりでも多くなったらいいなあ。
人と違ってこそ、旅はおもしろいはず。
参考)自由大学 「じぶんスタイル世界旅行」 -旅軸のある、ひと味違う世界旅のつくりかた-
※2015/2/22開講予定の第2期を募集中です。ご興味のある方はぜひ^^
また食べたいシンガポールのおいしいごはん5選
==シンガポール編 (SINGAPORE)
どうせ食べるならおいしいものが食べたい。
東京にいてもおいしいものを求めてちょこちょことリサーチしているのですが、
友人から「おすすめ店をまとまめてくれ!」と言われているにも関わらず、
東京のお店まとめはいまだ放置したまま先にシンガポールの方をまとめてみることにしました。はい。
前回のエントリーでは、シンガポールの植物園のすごさをご紹介しましたが、
今回は食べ物。大事です、旅におけるごはんは実に大事なところです。
過去10年ほどヨーロッパを中心に世界の各都市をめぐってご当地の食べ物をたくさん食べてきました。
街はすばらしいけど食べ物はちょっと…とか、
全然期待してなかったけど、食べ物がめちゃくちゃおいしい!とか。
行ってみて初めて分かることが街ごとに本当にたくさんありました。
食べ物から文化を探るのは、本当に楽しい。
わたしは旅をしている時は基本的に日本食は食べません。
せっかく旅をしているのだから、どっぷりとローカルフードに浸りたい!という思いが強いのと、
海外の日本食レストランの味は・・・・という話もたくさん聞いてきたので(笑)
そんな今回のシンガポールも当然ながら毎食ローカルフード攻めです。
シンガポールの食文化、実は初めて行った3年前にもおいしい!と思っていたのですが、
今回さらにディープに突っ込んでみたら、シンガポールの食文化の豊かさに惚れ直しました。
食べ物に関しては、ローカルフードオンリーでも全く問題ないと断言できるくらい、食べ物はおいしいです。
ちなみにシンガポールは、日本の外食産業の企業がこぞって出店しているので、
”海外のあやしい日本食(風)レストラン”ではなく、日本の味そのものもいろんなところで食べることができます。
多くて書ききれませんが、例えば吉野家・ココイチ・やよい軒・とんかつ梅林・一風堂などなど。
そして某有名チェーン系居酒屋まであります。
どうしても日本食が!という場合でも安心です(わたしは今回も一度も日本食は食べなかったけれど。)
今回は事前にある程度リサーチしつつ、
現地を歩きながら直感で入ったお店も結構ありました。
お店を選ぶ基準は、「地元の人で賑わっているお店かどうか」
これに尽きます。
どんなにガイドブックですてきに紹介されていても、
実際お客さんが全然いなかったり、観光客ばかりだったりすることもよくあるんです。
とりあえず、地元の人で賑わってるお店を選べばほぼ間違いないと思います。
そんなわたしが選ぶ、
2014年版の「また食べたいシンガポールのおいしいごはん5選」をまとめてみました。
(食べた日にち順で並べてます)
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①Manhill Restaurant (ペーパーチキン)
ペーパーチキンで有名なHillman Restaurantの支店です。
行きたい場所の近くにあったので、今回はManhill Restaurantの方に立ち寄ってみました。
ここに来たらまずはペーパーチキンをオーダーしましょう。
ペーパーチキンという名の通り、
紙に包まれたチキンはショウガなどと共にじっくりつけ込まれ味がしみてます。
食べるときはこの紙を破って中のチキンを取り出します。もう、チキンがやわらかくて本当においしい。
ちなみに、ペーパーを破ると中は肉汁たっぷりですので、ごはんの上で紙を開きましょう。
中心地からはHillman Restaurantの方がアクセスしやすいと思います。
どちらも同じクオリティーで提供されているので一度ご賞味あれ。
②Ah Heng Curry Chicken Bee Hoon Mee (カレーチキン麺)
大好きなカレーと麺がひとつになった食べ物があると知って行ってみました。
こちらはHong Lim Food Centreという屋台が集まったフードコートの中にお店があります。
このホーカーは500円ほどでお腹いっぱいになるので、
気軽に入れて且つ安くおいしいものに出会えるのでおすすめです。
ひとりでも入りやすいのがまた嬉しいところ。(←ここ結構大事!)
麺の種類はライスヌードルか中華麺のどちらかを選べます。
具材は厚揚げと、蒸したチキン、そしてジャガイモが入ってます。
カレーはスパイスたっぷりなのでおいしい!!この組み合わせはあり、です。
③relish by wild rocket (ハンバーガー)
ちょっと変化球ですが、MRT(地下鉄)シンガポール植物園駅から徒歩1分のところにあるハンバーガー屋さん。
がっつり肉が食べたい!と思ってたのですが、もうこの肉感がすごい。
もう、たまりませぬ。
しかもかなり旨味たっぷりでジューシー。これは次回また食べたい!と思った一品です。
グルメバーガーの類いに入るので値段はやや高めですが、おいしいのでよしとします。
シンガポール植物園で歩きつかれたらぜひ。
ちなみにここのオリジナルドリンクもおすすめ。
わたしはホワイトサングリアをオーダーしましたが、さっぱりしていてとてもおいしかったです。
昼から飲んでるのがバレバレですが(笑)
④Song Fa Bak Kut Teh(豚の角煮)
ランチどこで食べようかとふらふら歩いてたところ、地元で働く人でごった返すお店を発見。
どうやらお店の看板を見る限りバクテー(豚スペアリブを漢方素材やニンニクなどで煮込んだ、独特の風味のあるスープ)がウリのお店みたいなのですが、
みんな角煮みたいなものを食べているので、同じものをオーダー。
地元の人に支持されているものをオーダーすると、まず間違いないことが多いのです。
色がなかなか濃ゆい感じですが、ごはんと一緒に食べると、意外にもさっぱり食べられます。
これは、ごはんに合う合う…!バクテーもおいしいそうだったので、次は違うものを食べてみたいなあ。
帰国後で知ったのですが、ここはかなり有名店みたいです。
ここは何をオーダーしてもきっとおいしいですよ。
⑤Blanco Court Prawn Mee(ポークリブ&海老麺)
今回の滞在のベストごはんはこちら。
ランチの場所を探している時に偶然発見したお店。(地元の人だらけだったので即入店)
初めて食べたときの衝撃がすごかったです。おいしすぎて。
ポークリブとエビという、肉も魚介類も一緒に入る麺で、こちらも麺はライスヌードルか中華麺かを選べます。
一度食べた時に気に入ってしまったあまり、滞在中2度も訪れたのですが、個人的に麺は中華麺がおすすめ。
ここ、スープがもう絶品なのですよ。コクのある海老出汁がたまらなくおいしい!
もしかしたら今まで食べた麺類の中で一番好きかも。そんな絶品麺でした。
ああ、家の近所にほしい!
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まとめ
毎日10キロ近く歩いていたにも関わらず体重が全然減っていなかったのは、
おいしい食べ物のせいだ、ということにしておきましょう。
今回ご紹介したお店の情報サイトへのリンク集です。
おしいものがありすぎてすごいぞシンガポール!
●Mahill Restaurant
http://hillmanrestaurant.com/
●Ah Heng Curry Chicken Bee Hoon Mee (Hong Lim Food Centre)
http://www.hungrygowhere.com/singapore/ah_heng_curry_chicken_bee_hoon_mee_upper_cross_st/
●relish by wild rocket
http://www.wildrocket.com.sg/relish.htm
●Song Fa Bak Kut Teh
http://www.songfa.com.sg/
●Blanco Court Prawn Mee
http://www.hungrygowhere.com/singapore/blanco_court_prawn_mee/
熱帯の中で緑につつまれる体験をする
==シンガポール編 (SINGAPORE)
今年の5月に2週間ほどシンガポールにいってきました。
シンガポールといえば、マーライオンやマリーナベイサンズを思い浮かべる人が多いと思いますが、
そんな王道をめぐるのなんてみんなと同じでつまらん!ということで、
「観光客の行かない、みんなの知らないシンガポールを暮らすように楽しむ」をテーマに旅をしてきました。
最初に言っちゃいますが、シンガポール楽しすぎる…!
シンガポールのイメージといえば、
アジアの発展都市で高層ビルとマリーナベイサンズがどーんとあって、街もきれい。
ま、そんな感じですかね。
悪くいうと、「なんでもありそうな都市だから休暇にあえてシンガポールに行かなくても…」
とも思う人も多いと思います。
いやいや、全然違いますよ。素顔に触れたらはまりますよ!(断言)
おすすめです。シンガポール。
実は今回2回目のシンガポールだったのですが、
初めて行った時との印象がかなり違いました。
印象深かったことなどを何回かにわけて今回の旅のことを書こうと思います。
===========
シンガポールは街中に緑があふれています。
どんなに車の通りが多い道路でさえも必ず緑があります。
この緑は国をあげた緑化政策の結果。1960年代から実施されていたそうです。
建物も多いですが、緑も多い分、街を歩いていても気持ちがいいのです。
5月に行った時の気候は気温30度、湿度は80%前後の熱帯気候。
もう、蒸し暑いんですよ、毎日!
ちょっと歩くだけで汗がすごい。。タオルは欠かせません。
この高温多湿の気候において、緑の果たす役割はやっぱり大きい。
緑の下に入って涼むこともでるし、目に入るだけでも落ち着きます。
歩きながら東京との比較をしていたのですが、緑の量が全然違いますね。
街の中のいたるところに緑がたくさんあるわけですが、
今回行った中で特に気に入った場所を2つご紹介します。
□Hort Park
パークというから普通の公園をイメージして入ったのですが、これが全然違う…!
もはやここは植物園レベルです。
実は行きたい場所がこのHort Parkの先にあったので、
せっかくなら抜けて行ってみようと気軽に踏み込んでみたのですが、
これがまた本格的な公園で美しさのあまり、暑かったけど長居しちゃいました。
緑に覆われる道。先が見えないから行きたくなる。 |
公園内には温室のプロトタイプハウスも。いやはや本格的。 |
存在感を放つ植物。エネルギーがすごい。 |
壁面緑化もこの通り。高さ5mくらいあってなかなかの迫力。全部違う植物になっていて、壁面手前には植物の説明も。 |
□Botanic Garden
シンガポール最大の植物園です。
南北に細長い植物園で、広さはなんと東京ドーム13個分…!
ここはものすごーくおすすめです。緑につつまれる感がすごいです。
いや、すぐに包まれちゃってその居心地のよさに足取りがゆっくりになります。
よってここに行くなら2〜3時間は見ておいた方がいいです。
植物園内はどんな雰囲気かと言うと…
植物園をのんびり散歩するご夫婦。すてきです。 |
道を歩いていると緑に包まれます。 |
もはや、植物園にいることを忘れる眺め。これが人の手で作られていることにただただ感動。 |
植物園内には、花もたくさん咲いてました。鮮やか。 |
実はBotanic Gardenの後に、
マリーナベイサンズの裏に2012年にオープンした植物園”Gardens by the Bay“にも行ってみましたが、
Botanic Gardenに軍配です。個人的には比較にならないほどでした。
それぞれの植物園には違いがありますが、
具体的な違いというか、Botanic Gardenの良さをいくつか挙げてみます。
・来ている人の層がいい
:個人旅行で来ている人が多く、すてきなご夫婦をここでたくさん見かけました。
:団体観光客がほとんどいないので静かに見られる。(←これ大事)
・ガーデンの作り方
:作られた植物園なわけですが、それがあまりに自然すぎて、本当にもとからここに生えてたんじゃないかというほど、緑に包まれます。
Botanic Gardenにはぜひシートを持って行くとゆっくり楽しめると思います。
緑の下にシートを敷いてゴロゴロするのもおすすめ。
寝転がって見えるのは、大きな緑。本物の癒しが体感できます。
このBotanic Garden、街の中心地から少し離れてますが、
今はMRTと呼ばれる地下鉄も通ってるので、簡単にいくことができます。
(ただし、北側の駅でおりても、植物園が南北にのびている関係上、端から端まで歩くと3キロくらいありますので歩いてるうちに汗かきます。タオルは忘れずに。笑)
シンガポールで植物園、というとなかなかイメージできないかもしれませんが、
このBotanic Gardenは、訪れてみることをおすすめします。
感動レベルがすごいので!
(ちなみにわたしはここが気に入り、滞在中2度も行きました)
シンガポールで緑を体感しながらゆるりと過ごす旅時間。
この過ごし方は特におすすめです。
ーーーーーー
<参考>
Botanic Garden
http://www.sbg.org.sg/
Hort Park (via TripAdvisor)
http://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g294265-d2344355-Reviews-Hort_Park-Singapore.html
33 Hyderabad Road, Singapore 119578, Singapore
雲の上のマリメッコにデザインの力を見る
==フィンランド編 (FINLAND)
ヨーロッパの旅が好きですが、いつも思うのはロングフライトの楽しみ方について。
直行便でもパリなどへは成田から平均12時間程度かかるので、
この飛行機で過ごす時間をどう楽しむかはいろいろと考えてきました。
(ま、だいだい行きは旅のプランをるんるんと考えてますが(笑))
今まで様々な航空会社を使って旅を楽しんできましたが、
各社、機内食や機内設備は結構違う。似てるようで違う。
でも、長いフライトだからこそ快適に過ごしたいなあと常々思います。
昨年夏に旅をしたヘルシンキ&ベルリンの旅で使ったのはFinnairでした。
最近は結構お世話になってます。
Finnairのロゴははなんだか夏を感じる |
一番の理由はフライト時間の短さ。成田からなんと9時間半…!
「日本から一番近いヨーロッパ」なので、他の主要都市に比べるとフライト時間は断然短くてうれしい。
でも9時間超はあります。
機内でできることってやっぱり限られていて、食べるか寝るか、映画か本を読むかくらい。
そんな時にこんなニュースが。
マリメッコ好きとしてはたまらないニュース…!
デザインコラボは機体外装から、機内食のアメニティーまで。
これはかわいい。かわいすぎる!!本当にすてきなコラボ。
昨年夏にフィンエアーに乗って旅をして、このコラボを体験してきました。
単純にかわいい!の他に思ったことは、
「無意識のモノにデザインが加わることで、過ごす時間が楽しくなる」ということ。
機内では正直あまりデザイン性を意識したことがありません。
例えば毛布や飲み物のサーブで配れるコップや紙ナプキン。
それらにマリメッコのデザインが加わることで、
意識をしていなかったモノを意識していることに気づきました。
紙ナプキンや紙コップまでもかわいい。 |
フライト時間は長いですが、デザインが加わることで少し楽しい気持ちになれる。
そう思うと過ごす時間の中にデザインを取り入れることって大事だと思う。
ちなみに、フィンエアーの毛布は水玉のマリメッコ仕様でした。(黄緑地に白の水玉!)
かわいいなーと思って足元に掛けていたら・・・・
「毛布は持ち帰らないでください」
という機内アナウンスが。(…え!)
10年以上ヨーロッパへ旅をしていますが、さすがにこのアナウンスは初めて(笑)
マリメッコのデザイン性が加わったことで、モノの見方が変わる。
雲の上でマリメッコを楽しむ時間が来ることは考えもしなかったけど、
おかげでフィンエアーでのフライトがより楽しい時間になりました。これってすごく大きい。
ビジネスクラスではエコノミーとはまた違うマリメッコのアメニティがあるみたいなので、
いつか乗って旅をしてみたいなあ。
芝生の上のベストシーズン(フィンランド編)
これから何回かにわたってフィンランドの旅のことを。
ムーミンやら、イッタラやら、どうもフィンランドのコト・モノを話すことが多いらしく、
いつの間にか周りから「フィンランド好きな人」として見られることが多くなりました。
フィンランドは大好きなのでそれもうれしい話。
さて、旅に出る時期はどうやって決めるか?という話。
わたしが旅に出るときはいつも「どのシーズンに行くと一番楽しめるか?」ということを考えています。
もちろん休みが取れる時期にもよるので、完全に自由な日程で考えられるわけでもないのですが。
ベストシーズンを考えるのは、当たり前なようでいて、実はすごく大事だと思うのです。
例えばフィンランド。
首都のヘルシンキはのんびりした街で、初めて行った時に妙な落ち着き感がありました。
海外なのになんだこのまったりゆったりした雰囲気は…!という感じ。
ヘルシンキは、フィンランドの中では南にあるものの、
日本よりもだいぶ北に位置しているため夏は日照時間がとても長く、冬はかなり短い。
夏はどれくらい日照時間があるかというと、8月上旬で夜10時頃までは普通に明るい。
なので、朝から夜までかなり楽しめて1日を長く使えるのはこのことだ!と、
とても充実した滞在を送ることができます。
逆に冬だと午後3時-4時には日没。(日が短い…!)
旅をするなら断然夏がおすすめです。7-8月中旬までくらいかな。
(ちなみに8月でも日陰に入ると涼しいので長袖は持っていったほうがよいです)
わたしは夏にしか行ったことがありませんが、
行く度に、短い夏を楽しむフィンランド人の姿がいいなあと思って見てしまいます。
昼間から、いや、朝から日没まで芝生の上でひなたぼっこしながらおしゃべり。
外から見ててもそれがすごく楽しそうで、そんな時間はやっぱり幸せだよねーなんて。
みんな芝生の上で夏を楽しんでます ©Tomoko Taketani |
ベストシーズンは、旅する人にも嬉しいけど現地に住む人だってやっぱり嬉しいわけで。
それを一番感じるのがフィンランドのヘルシンキだったりします。
短い夏を堪能しようと、外へ出て積極的に日向ぼっこ。
街中でみるその光景がなんだか幸せなのです。
せっかく旅に出るなら、最高の時間にしたい。
そのためにも行きたい旅先のベストシーズンを調べるひと手間を加えることで、
旅はさらに楽しくなります。
ヨーロッパ全般だと、国にもよるけど5-10月くらいは旅がしやすいかな。
初めてのフィンランドなら7-8月にぜひ。
フィンエアーで行けばフライト時間も短いのと夏の日照時間の長さで、
思う存分フィンランドを堪能できると思います。
日数は中3日もあればヘルシンキは十分楽しめるかな。
夕暮れ時でも外の席はいつもいっぱい ©Tomoko Taketani |
のんびりしている街なので、せかせか観光地をめぐるのではなく、
せっかくなら現地の人にまじって短い夏の太陽を楽しんでみるのがおすすめです。
芝生に座ってアイスを食べたりするひとときなんかは、それだけで本当に楽しいので。
飾らない普段着のフィンランドを感じる旅がわたしは好きです。
いつかサウナに入ってそのまま湖にダイブしたい!
ずーっとやりたいと思ってるけど、いまだ実現できず。しかしどこでできるんだろう。
ひとり旅をはじめる第一歩
だから、そんなチャンスを逃さないようにいつでも身軽に飛べる心構えをしています。
去年は1度も海外に行ったことをない友人を旅立たせる、という旅のスタイルを作るお手伝いもしたりしました。
まさにトラベルスタイリング。
とくに「はじめてのひとり旅」について。
でも、みんなやっぱり興味はあったりする。
ということで旅そのものをあきらめてしまうケースも結構多いのではないかなと思います。
なんというか、ひとり旅を作るには、押さえておきたいポイントがいくつかある。
でもそれって体系的な情報としてあまり載っていないない気がします。
その一歩踏み出す瞬間に今年は多く立ち会いたいと思っています。
今までの旅のこともゆるゆると更新していく予定ですので、よかったらおつきあいください。
いつか行きたいより、今行きたいところを選ぶ。
旅の目的地はどうやって決めますか?
ついつい撮ってしまうフルーツ(写真はバルセロナ) |
年に1度は海外を旅する、というのがもやはライフワークのここ数年。
今年の渡航先はもう去年の秋に決まってました。
今年はついについにニューヨークへ!
ついにというのには理由があって
実はニューヨークはもう何年も前から行きたい旅先のひとつでした。
でも、いつか行きたいと思って候補に入れていながらもずっと行かなかったのは、
「今いちばん行きたいところ」ではなかったから、なのかも。
ニューヨークにはずっと前から興味もあったし、
きっと好きな街なんだろうなあ、というのはわかっていた。
だけど、「いま」じゃない感じがずっとしててタイミングを待ってました。
「いつか行きたい」と「いま行きたい」は似ているようでちょっと違う。
そう思ってたし、今でもそう思います。
ヨーロッパの旅に初めて出かけた大学生の時から、
旅先の決め方は一貫して「今いちばん行きたいところ」を選んできました。
(ちなみに初めてのヨーロッパはドイツ)
行きたいところをきちんと見ることを最優先にしたくて、
でも行きたいところを回れるツアーがなくて、
結局自分で納得できる旅は自分でつくっていくしかない、
と最初のヨーロッパ旅を計画中に気づいてしまいました。
そんなことで「今いきたいところ」軸で旅をしてきたら、
本当に楽しいことばかりだったなーとあらためて思います。
「いつか」じゃなくて「いま」の気持ちを大事にすることが、
旅をさらにおもしろくさせるのでは、というのがわたしが10年以上旅をしてきて思うことです。
わたしはひとり旅かふたり旅が好きですが、
ふたり旅をするときの旅の相方が、1年限定で今ニューヨークにいます。
今年は彼女に会いに旅に出ます。
彼女のニューヨーク行きが決まった時、
いつか行きたいと思ってたニューヨークが「いま行きたい」に変わった瞬間でした。
まさにタイミングがきた!という感じ。
こういうタイミングを最近とても大事にしてます。
実は友達を訪ねて旅に出るのはこれが3回目。
海外の友達に会いに行くなんて頻繁にできることじゃないし、
現地を知ってる友達に会えるなら、旅はもっと楽しくなる。(今からかなり楽しみ)
ニューヨークは(まだ浅いリサーチレベルながら)好きなエッセンスが詰まった街なので、
旅に出かける前にいろいろ下調べをしなくては。
下調べは結構するのですが、この時間が結構楽しくて好き。
でも、ルートは決めない。
現地に着いてその時の気持ちで動いています。
今年の旅もカメラ片手に街を縦横無尽に歩きまわりたい。
そして、自分の目で見た風景をきちんときれいに残しておきたい。
旅をしながら写真を撮るあの最高にしあわせな時間を今年も。
はじまりの1枚
2013年も、もう半月が過ぎました。早い!
今年のスタートとして書いた年賀状に使った1枚の写真のことを。
年賀状は小さな頃から毎年書き続けてますが、
20代前半の頃、年賀状にちょっと飽きてしまった時期がありました。
それは手紙を出すのがいやになったのではなく、
書く面のデザインがどうしても他の人のものであることに、
全然しっくりこなくなってしまったのでした。
もう少し自分らしい年賀状が書けないものかと考えた結果、
わたしにとっての「自分らしい」は、結局のところ旅につきるのではなかろうかと思い、
その年に行った旅の中で1枚だけ選んで大きく写真で入れることに。
”今年の旅の1枚年賀状”を作るようになってからもう5年くらい経ちますが、
毎年続けていくうちに、普段連絡を撮っていない友達から、
「去年はどこに行ったの?」とか「今年の旅はどこに行くの?」と年賀状に書かれるまでに(笑)
そんな年賀状ですが、今年は昨年5月に行ったバルセロナで撮った1枚にしました。
この写真はバルセロナのサンジュセップ市場のバルで撮った1枚。
活気のあるオープンキッチン。おいしそうに食べる人たち。
人気店のようで、お客さんも含めたお店全体からものすごい活気とエネルギーを感じました。
この写真を見てこれがバルセロナであると分かる人はほとんどいないと思います。
バルセロナならサグラダ・ファミリアとかの写真の方が分かりやすかも、と一瞬思ったけど、
あえて分かりにくい写真を使ったのは、
バルセロナにもこういう一面があるということを、
まだ行ったことのない友人たちに伝えたかったからなのかもしれません。
わたしはスペインのバル文化が大好きなのですが、
それは「食べる」ということにものすごいエネルギーがあるから、というのが理由なのかな、と。
おいしいものを食べて飲んで、楽しくおしゃべり。
もう、この環境があれば他にはなにもいらない!とまで思います。
だから日本にいても食べる環境で大事にしているのは、
おいしいことはもちろん、楽しくおしゃべりできる雰囲気かどうか。
静かなお店より活気のあるお店を好んで選ぶのは、
こういう海外の食文化に触れた影響も大きいと思います。
食べるときに発せられるエネルギーをこれからも大事にしたいです。
さて、今年は新緑が美しい時期に旅に出ることにしました。
いろんな偶然とタイミングが重なって、
数年来いつか行きたいと思っていた場所に行ってきます!
今年の旅の話はまた今度。
何度も見返したくなる写真
旅に出る時はいつもカメラを2台持って出かけます。
この写真は今年5月に行ったスペインのバルセロナにある、
今でも10年前の写真を見てその時の感覚を思い出すことができる。
何度も見返したくなる写真をこの先もたくさん撮っていきたいです。