初めての街は地図を使って立体的にイメージする
旅に出かけようとなって、ガイドブックを開いたら真っ先に見るのが地図。
地図を見ると、なぜか気分が高まるんですよね。
見知らぬ街へ行くなら、やっぱり早くその街と仲良くなりたい。それにはやはり「街を知る」ことが一番早くて、そのために街を俯瞰できる地図の存在はやっぱり大きいなあと。
ピンポイントで行きたい場所を移動するのもいいかもしれないけれど、いま街全体のどこにいるのか、このエリアの雰囲気はどうか?などと地図とにらめっこしながら街を歩くと、自分が好きなエリアなども結構早く見つかる気がします。
なので、世界中どこへ行ってもいつも街全体が見える地図を持って出かけています。(事前に結構読み込んでいたりもします)
スマホを持つ前は地図を頼りに街歩きをしていましたが、今はGoogle Mapを併用中。事前に行きたいスポットなどを登録してマイマップなどを作っておくと、「近くに行ったのに見逃したー!」なんてこともないので結構便利。世界中のマイマップが増えていくのもまた楽しくて、旅が終わってもマップを見ながらにやにやしてます。でも街全体を見る、という意味ではやっぱり地図は意味があると感じてます。スマホを持って歩くことも増えたからこそ、地図でしかできないこともあるような気がしていて。
ベトナム・ホーチミンを地図から知る
今住んでいるホーチミンの中心地の地図はこんな感じです。
区割りがはっきりしていて、1〜11区、そしてその周辺の区という感じで分かれています。この中心から1区になっている感じとか、なんだかパリにどことなく似ているような。
街の中心は1区です。この1区は通りが格子状になっていて、とにかく歩きやすい。しかも交差点には必ず通りの名前を示すサインがあるので、今どこを歩いてるのか迷わなくて済みます。これは海外の街歩きではかなりありがたい。
こういう風に区画整理された街を歩く度に、日本はどうなんだろうとふと思うことも。もちろん住所や通りの表記があるところもありますが、海外からくる観光客の方にとっては歩きづらいエリア、結構多いんじゃないかな…Google Mapとか使わないと、地図だけではたどり着けないところも多いような気がする(実際はどうなんだろう)
地図を見ると、その街がどのような区割りをされているのかとか、通りがどのように走っているかとかを見てみると、街の構造が分かるので、街を知る第一歩として全体地図はチェック。いきなり細部を見るのではなく、まずは全体を知ることから始めると、理解が早いんですよね。
あえて地図を持つ意味
海外旅行は地図を持たずGoogle Mapのみで、というのもあり。だけど、地図とGoogle Mapを併用している身から言うと、ある一点において地図の方がデジタルツールを上回る気がしてならないのです。
それは「頭に地理(土地勘)が入って来やすい」ということ。わたしだけなのか、みんながそうなのか分からないのだけど、少なくともわたしにとってははっきりと違う。
地図は目的地・現在地を平面で見るので、たどり着くために頭の中で立体化しながら想像する作業が全体を理解するスピードにつながっているじゃないかなあ、なんて思っています。一方Google Mapは現在地が勝手にどんどん動いていくので、なんというか目的地までの行き方に頭を使わなくてよい感じで。その通りに進めば目的地に到着できるけど、なんとなく「ただ指示通りに歩いた」という気がして、いまいち街の地図が頭に入ってこないことも度々あったのでした。
地図を持たずにある程度街歩きができるようになると、なんだかその街と仲良くなれた気がするので、どこへ行っても早く街を理解したいなあと思うのです。だからきっとこれからも併用しながら旅を続けていくのだろうけど、いつでも地図はバッグに忍ばせておくつもりです。
簡単にデジタルツールで答えが出るからこそ、地図を使って頭で立体的にイメージをするって大事な気がするんですよね。
さて、今日も街歩き。
Tomoko Taketani/武谷朋子