東京とベトナムとヨーロッパ。世界のどこかで暮らして旅をする。武谷朋子の旅のはなしやその周辺のこと。

トラベル

【ムイネー】3ヶ国語があふれるベトナム海岸沿いの町へ

7月に入ったというのに、ホーチミンはなんだか春のような秋の始めのような、そんな気温と風が吹いてます。なんかちょっと切ないなあ。(でも気温は30度あるけれど)

さて、ホーチミンに住んでから改めてベトナムのあらゆるエリアを調べていたところ、ベトナム国内もかなり魅力的な地域がたくさんあるんですよね。もう、全然知らなかった…(なんてもったいない)。でもこれから行けばいいじゃないか!というわけで、どんどんベトナム国内にも出かけようと思ってます。

ブンタウに続く、ベトナム国内をめぐる旅。
先週末〜今週頭にかけて3都市目:ムイネー(Mui Ne)に行ってきました。

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もうね、ここ、最高だった!(キッパリ)

まだ帰ってきたばかりですが、すぐにでもまた行きたい!と思えるくらい。しかも、日本人にはあまり知られていないという秘境スポット。

あまりにもおもしろかったので、何回かに分けて書きます。

まずはここムイネーという場所について

ホーチミンから東へ200キロほど行った、海沿いの町です。このムイネーに行く直行便はバスしかなく、片道は5時間かかります。ご、ごじかん…!途中のファンティエットという町まではホーチミンから列車も走っていますが、ファンティエットからムイネーまではバスかタクシーしか移動手段がないので、トータルだとどっちもどっちというところでしょうか。

ホーチミンからアクセスしやすい場所では決してないのだけど、どうしても行きたい理由が見つかってしまったので今回はバスで行ってきました。ちなみに地図だとこのあたりです。

3ヶ国語が溢れるムイネー

ムイネーの町について最初に目に入ってきたのが、ロシア語です。「え、なぜにロシア語?」と思ったのですが、ロシア人のバカンスの地として人気の場所らしく、自然と看板などもロシア語が併記されるようになったとのこと。お店に入ってメニューを見ても「ベトナム語・英語・ロシア語」の3ヶ国語表記をしているところが多かったです。

そしてお酒の欄にはウォッカメニューの数々。さすがのロシア対応。そしてどこからともなく聞こえてくるロシア語。ベトナムにいるのに、聞こえてくるのはロシア語だったりして、もうどこにいるのか分からなくなってしまう感じがすごく楽しかった。このごちゃ混ぜ感、好きだなあ。

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ムイネーの町のメインストリート。昼は静か。

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ムイネーの見どころ

実はどうしてもムイネーに行きたかった理由でもあり、見どころにもなっているのが「砂丘」。ベトナムにも砂丘があるんですよー!砂丘ですよ、砂丘!鳥取砂丘が見たくて夜行バスに乗って行った身としては、ベトナムにそんな砂丘があるのならぜひとも見に行きたいと思って念願叶った今回の旅。ムイネーの見どころは大きく4つありまして。

1: White Sand Dune(白い砂丘)
2: Red/Yellow Sand Dune(赤い/黄色い砂丘)
3: Fishing Village(漁港)
4: Suoi Tien(Fairly Stream 妖精の渓流)

この4箇所は場所が結構離れてるので、順番に回るツアーに参加するのが一番いいかなと思います。ホーチミンからツアーの予約をしていったのですが、まあこれがすばらしかった…!日の出からスタートしたので朝はかなり早かったですが、その分感動も大きかった。たぶん上半期一番の感動かもしれない。。(あ、海岸沿いの町なので、海まわりで言うと、シーフードもおいしいし、海ではカイトサーフィンをする人がたくさんいました。)

それぞれの場所の詳細はまた別途。旅のスタート、初めてのベトナム長距離バスでもう驚きがふんだんにもりこまれてまして、ムイネーに着く前からだいぶ楽しい展開になりました。次回はそのあたりから。

ムイネー、すばらしいよー!

というわけで、武谷朋子(タケタニトモコ)でした。

 

校門前にいきなり現れたモバイル花屋さんと小商い

ホーチミンには、レストランに加えて道端にお店をひろげる屋台がたくさんある。校門前にはそんな屋台がいつもたくさん出ているのだけど、今日は通りかかったらいつもの校門前がなんだか騒がしい。

よく見てみると、普段は見かけない「花屋さん」がたくさんいた。学生らしき子たちがそこで買ったらしい花束を持って歩いている。

flowershop

今日はなんか特別な日なんだろうか…?と校門に近づいてみたら、どうやら今日は大学の卒業式らしい。セレモニーに参列する人達が校門前で花束を買って卒業生に手渡したりしていました。事情が飲み込めたところで、花束の調達は校門前でするのか!と思ったのですが、よく考えてみれば結構便利な仕組みだよなあ、と。

みんなバイクで移動することもあり、大きな花束はなかなか持ち運べないから、こうして校門前に花屋があることは利用者にとっても便利なんじゃないかと。花束を買いやすい仕組み。もらった卒業生も嬉しそう。

この花屋さん、次から次へとよく売れること売れること!(ちなみに、卒業式用?のクマのぬいぐるみ(写真上奥)もよく売れていました)

Graduationcelemony

花束を持った卒業生がたくさん。いい光景。

需要のある所に行って商いをする。需要がなくなったら場所を変える。

当たり前ではあるのだけど、ベトナムの屋台の小商い(ちゃんとした商いでもありますが)ってこういうところがすばらしいなといつも見てて思います。移動できるからこそのメリットをフル活用。固定の店舗を持ってお客さんが来てくれるのを待つんじゃなくて、人のいるところにお店を出してお客さんを呼ぶ。そんなお店の形態がベトナムには日常的にあって、毎日夜にはお店をたたんで帰る。まさにモバイル実店舗。

きっとこのモバイル花屋さん達は、市内のいろんな場所の卒業式やお祝いごとのスケジュールを把握してて、日ごとにどんどん移動していくんだろうなあ(その辺の嗅覚はすごそう)。

屋台の人達は小さいスペースでテキパキと仕事をして、売り切れたら帰る。そのモバイル性はいつも見ていて関心します。(まあ、日中売れない時とかはだらだらとお茶してる人も多いのですが、それもベトナムらしさということで(笑))

屋台にはいろんなヒントがたくさん詰まってる(気がする)。

武谷朋子/Tomoko Taketani

 

ホーチミンの校門前にはおやつが待っている(Banh Trang Tron)

ベトナム料理は、バリエーションがほんとに多くていまだに全く飽きるどころか、まだ食べたいものがたくさん。

きれいなレストランもいいけれど、やっぱりローカルなお店が結構好きで、そっち方面はよく食べにいってますが、いまだにあまり開拓できていなかったもののひとつが屋台。近頃お腹の調子もすこぶる安定してるのと(笑)、いい屋台の見分け方がだいぶ分かってきた(気がする)ので、ようやく本腰入れて開拓していくことに。

ホーチミン市内もいたるところに屋台がありますが、多くある場所のひとつが「学校の校門前」。小腹が空いた時にちょうどよいバインミー(ベトナムのバゲットサンドイッチ)や、カフェまであり、ちょっと休憩がてらおなじみのプラスチックの小さなイスに座っておしゃべりしている学生もよく見かけます。

校門前のおやつタイム。すごくいい文化だと思うなあ。外から見てていつも和みます。

校門前のおやつ「Banh Trang Tron」を買ってみる

とある大学前に出ていた屋台で以前から気になっていたおやつを見つけて買ってみました。名前は「バインチャンチョン」と呼びます。

banhtrangtron

細かく切られたライスペーパーをボウルに入れ、そこにジャーキー(ポーク?)・香草・ピーナッツ・青パパイヤなど数種類の具材、そしてチリソースを始めとした調味料を入れてボウルの中ぜ混ぜ混ぜしたおやつです。ライスペーパーは乾燥のものですが、調味料などが加わることでしんなりしてきて味がよく染みこんできます。

そのつくり方がもうすごい速さで。写真撮ってる間に作り終わってました。その間1分くらい。透明のビニール袋に割り箸と一緒に入れて完成です。

で、肝心の味ですが・・・・これ、めちゃくちゃおいしい!!!!

ひとくち食べてみて、「ああ、ビールください。」という味です。甘塩っぱ辛いという全てがうまい具合にミックスされた味付け。しかも片手にたっぷりひとつかみくらいのライスペーパーが入っているので、結構量があります(お腹もたまります)。これで10000ドン(約60円)安すぎる…。

これはレストランではまずお目にかかれない屋台だけのおやつなので、ローカルの人が集まる屋台にあれば、ぜひチャレンジしてもらいたい一品。それにしてもライスペーパーにこんな使い方があったとは。深いわあ。

学校終わりに友達と屋台でおやつ買って食べながらおしゃべりするのとか、すごくいい光景。あまりお金かけずにおいしいおやつと一緒に楽しむ校門前のひととき。こういう屋台の使い方、すてき!

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地元の人と同じ目線でベトナム式つけ麺(Bun Cha)を楽しむ
気になるパン屋さんの奥に潜んでいた出会いの一皿

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*旅のエッセイ書いています*
自由に生きるためのWEBマガジン「ORDINARY(オーディナリー)」で旅のエッセイを書いています。今までに訪れた20カ国以上の中から、印象深かったエピソードを書いていますので、よかったらこちらからご覧ください。

武谷朋子/Tomoko Taketani

 

初めての道を歩くと小さな発見がある/慣れの比率を変えること

旅先で、初めての道を歩く時のわくわく感が結構(かなり)好き。

住んでいると、どんな場所であれ「慣れ」というのはやっぱりあるんだな、とここベトナム・ホーチミンでも感じます。何もかもが初めてすぎて戸惑った最初の頃よりはいい意味でも暮らしやすくなったのは確か。一方で、よく歩く通りや行くお店などには、目新しさではなく「いつもの光景」になってきています。住んでいるので当然といえば当然ですが。

でも、この慣れの比率が日常の中で多くなることにちょっとした危機感があります。慣れの範囲でできるある程度の無意識の中での行動って、安心感はあるかもしれないけれど、ドキドキが足りない。

ちょうど昨日行きたい場所があったので、初めての道を歩いて行ってみました(ホーチミンはバイク移動の人がほほとんどなので、歩行者を見るとバイクタクシーのおじさんからたくさんのラブコール(=営業)をいただくのですが、華麗にお断りする^^; )。

初めてみる風景と喧騒。

バイクの交通量の多い夜の道路で慣れていない道を歩くというのは、いつもと違う緊張感があるんだけど、やっぱり好きだなあと。ドキドキするんだけどおもしろいし、何より小さくても発見がある。

昨日はすてきな光景を見つけました。あたたかい明かりの灯る2階建のカフェ。そしてお隣もまたカフェ。(ホーチミンによくある光景です。カフェがたくさん。)

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まったりと過ごす夜のカフェ時間。なんだかのんびしてて、見てるとほっこりします。ベトナムの好きな光景。

慣れたかなと思っても「そう来たか!」という予想外の刺激も多いホーチミンですが、小さな発見や新しい刺激は大事にしていきたいなあ。慣れる前にまた新しいことしちゃう、という感じで。

<関連記事>
ベトナムのWi-Fi事情:街中のカフェがワークスペースになる

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*旅のエッセイ書いています*
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武谷朋子/Tomoko Taketani

 

海外旅行で使うクレジットカードのミニマムな持ち方

海外旅行の必需品、現金とクレジットカード。

これまでヨーロッパを中心に旅をしてきて、そして今ベトナム・ホーチミンに住んでいるわけですが、海外の旅に持っていくクレジットカードについてはなんとなく自分の中の結論が見えたので、そんな話を。

かれこれ海外の旅を始めてかれこれ10年以上経ちましたが、旅の初めの頃から基本的な旅におけるお金の持ち方は、「必要最低限の現金+クレジットカード複数枚」という感じで、これは今でも変わっていません。

日本円から外貨に両替してから、余った外貨を帰国時にまた日本円に両替すると、どんどんレートが悪くなるので、基本的に少額をこまめに両替しながら、両替した外貨は現地で使いきってくるようにしています。(また行くであろう国の通貨が余った時は無理に使わず次のために取っておきます)

基本的な支払いは、クレジットカードが使えるところはどんどんカードで支払い、現金のみの場合に両替したお金を使うという形です。(カードのポイントをきっちり貯める)

Credit CardsCredit Cards / 401(K) 2013
クレジットカードは結局のところ何が使えるか

わたしの今までの旅の80%くらいはヨーロッパの国々なので、その経験と今住んでいるベトナム・ホーチミンの情報が主になりますが、結局のところ「VISA」が一番使えるなあというのが最近思うところです。

ヨーロッパだと、MasterCardが結構普及していたので、ヨーロッパメインで旅するのであればMasterも併用すると便利かもしれません。ただ、アジアも含めて旅をするとなると、個人的には「VISA」しかも「複数枚」を持ち歩くのが世界各国に行く可能性がある人なら一番汎用性が高いんじゃないかなあと。複数枚持っていくのは、ごくまれにカードの磁気が反応せずカード自体が使えない場合があるので。これは必須。

そういえば、デンマークに行った時、少額でもカード払いする人が多くてびっくりしました。「そんなカジュアルにカードで払うのか!」という驚き。数百円の支払いでもみんな当たり前のごとくカードでお支払いです。そして決済もPINコードのみ(サインなし)でサクサクと進むので、レジ周りのオペレーションがほんとーにスムーズだったなあ。現金より早い。さすが先進国。これ、全世界のスタンダードにならないかしら。

ベトナムのクレジットカード事情

ただ、ここベトナム・ホーチミンを見てみると、まずカードを使えるお店は結構限られます。もちろんデパート・スーパー・レストラン(ちゃんとしてる系)・市内中心地のおみやげ屋さんなどは使えるところも多いので、そういうところメインで旅するのであれば、カードは結構使えると思います。ただ、使えるカードは「VISA」メインのところがほとんど。(小さなローカルごはん屋さんではほぼカードは使えません)

ちなみに決済のプロセスですが、基本PINコードを求められるのですが、その後になぜかサインも求められます。PINコード入れたのになぜサインも…しかも場合によってはサイン2箇所…(苦笑)というわけで、カード払いをすると、レジでちょいと時間がかかるのがベトナム式です。。

というわけで、行き先にもよりますが、カード枚数はできるだけミニマムにしたい!という方であれば、基本のクレジットカードはVISAを複数枚で(1枚は海外旅行保険付帯だと尚良し)。お財布の中のカード枚数はミニマムに。

さて、次はどこへ行こうかな。

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*旅のエッセイ書いています*
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武谷朋子/Tomoko Taketani

 

ベトナムのWi-Fi事情:街中のカフェがワークスペースになる

こんにちは。武谷朋子(タケタニトモコ)です。

突然ですが、「ベトナムの通信環境」ってどんなイメージでしょうか?

「まだまだWi-Fiなんて整ってなくて、さぞかし不便なんじゃ…」とわたしはそう思ってました。。

ベトナムに来ることが決まって一番気がかりだったのは、ネット通信環境。
最低限家にはWi-Fi通ってないと辛いな…と思ってて、そのリクエストだけは強くお願いしていたのだけど、きっと日本にいるときよりは通信環境はさぞかし悪くなるだろうなあ、とは覚悟してました。そんなことを思いつつベトナムにきてみたらびっくり。

・・・・なんですかこのWi-Fi環境のすばらしさは!!ここはWi-Fi天国か!

海外はヨーロッパを中心にいろいろ行きましたが、正直ここまでWi-Fiで苦労しないのは初めてかもしれません。(大げさじゃなくて)

concafe

街中のWi-Fi、レストランやカフェでこれだけ繋がります

きっとベトナムのWi-Fi環境が整ってると聞いてもピンとこないと思うのですが、よく利用するところでいうと、街中のレストランやカフェは規模の大小に関わらず基本的にほぼWi-Fiが通ってます。どんなに小さいカフェでも、です。しかもありがちな速度が…という速さの問題もなし。もちろん利用は無料。使い放題です。快適です。やるじゃん、ベトナム。

おまけに、ホーチミンのカフェの数がものすごく多いのです。海外旅行とかすると休憩するのにカフェを探したりすることもありますが、歩けばまたカフェみたいなレベルでカフェが並んでます(笑)。カフェの道路向かいがまたカフェということも多々あります(いまそれ)。そして街中にはまた新たなカフェも続々とできてます。そんなに作らなくても…とは思いますが、どんどん増えそうです。

長居がゆるされるカフェ。カフェが仕事場にもなる。

Wi-Fiが使えるので、カフェはPCやタブレットを持ち込んで長居する人も多いです。日本のカフェだと追い出されないかとヒヤヒヤしますが、長居する人が多い環境なので気にすることなくのんびりできます。これ、すばらしい。

これだけWi-Fi環境が整ってるので、もうカフェで仕事している人とかもいたり。そりゃそうなるよなあ。全てのカフェが仕事場としても使える、という環境。これはかなり快適です。

カフェのWi-Fiですが、いちいち「Wi-Fi使っていいですか?」と聞かなくてもよくて、みんな当たり前のようにWi-Fiを使ってます。むしろWi-Fi使えるの、当たり前だよね?みたいな感じ。

ほぼ全てのお店でパスワードがかかってるので、使うときは店員さんにパスワードを確認してください。ただ、お店によっては、「レシートに記載」されてたり「テーブルにパスワードが貼ってある」ケースもあります。Wi-Fiに限って言えば、パスワードってオープンなものなんだなーと(笑)

認証は必要ですが、大手カフェチェーンだと、ホーチミンでもよく見かける以下の2社はアクセス認証画面に進むだけでWi-Fi利用できます。
Highlands Coffee(ハイランズコーヒー)
Trung Nguyen(チュングエン)

日本だとスタバなどまだ一部の店舗しかWi-Fi環境が整ってなくて、ほんと残念…(一時帰国した時にほんと困りました‥)早くカフェにもWi-Fiが使えるようにならないかしら。。

武谷朋子/Tomoko Taketani

 

海外の旅先で行くお店は事前に調べるか、偶然に任せるか /おいしいお店の探し方

旅に出かけるとなった場合、特に食べ物において行きたいお店は事前に調べて行きますか?それとも現地の雰囲気みて探しますか?

事前にきっちり調べる派、現地で探すノーリサーチ派。

わたしの周りにはどちらの人もいます。どちらが正解とかもないです。

ただ、10年以上海外の旅をしてきて、どんな場所でもごはんには比較的恵まれてるなあと思っていて、自分の場合はどうなんだろうと思ったので、まとめてみます。

わたしの場合は「事前に調べるけど、現地で探したお店や、現地でリサーチできたお店にも行く」ので、”事前リサーチ:現地リサーチ=50:50”みたいな感じです。この割合が結構しっくり来てるのです。ミックスが大事。

旅先でのごはんの条件(たまに例外もありますが・・)

・できるだけ観光客向けのお店にはいかない
・ひとりでも入りやすいか(ひとり旅の場合)
・ローカルの人気店
・日本人があまりいない店

簡単にいうとお膳立てされた「観光客向け」のレストランがあまり好きじゃないんですよね…どこに行ってもキレイで手軽に郷土料理が食べられるので、楽でいいのかもしれませんが、「ローカルの空気」をあまり感じることができないので、基本的にはあまり行きません(ただ、たまに観光客にもローカルにも人気のお店もあります)

先日行ったベトナムのビーチ、ブンタウの旅がまさにリサーチ50:50の旅だったなあ、といま振り返って思います。

Vungtau

ブンタウの街の一角。のどかな風景が広がってました。

事前リサーチは結構する派

大体の人がガイドブックを持っているので、そこに載っているお店は、ガイドブックを持っている人が来る可能性が高い(=観光客向けのお店の可能性も高い)。だから、できるだけいろんなメディアやブログなどを使って多面的にリサーチしていました。たった1泊2日の旅ですが。

ブンタウにはシーフードと共に名物として「バインコッ」という料理があるのですが、これを知ったのはベトナム現地発のメディアからでした。(あとで大手ガイドブックも確認してみたけど載ってなかった…)

ご当地名物が網羅されていない、とか、地元の人に知られているのに載ってないとか、きっとあると思います。なので、多少時間はかかっても、いつもいろんなメディアから情報収集するのは、おいしいごはん探しでは大事な気がします。

ということで、お昼においしいバインコッを食べることができました。(ちなみに店内は全員ローカルの人、店員さん全く英語しゃべれず、でも味は最高、というすばらしいお店でした)

現地でのリサーチ/偶然通って気になったお店にもしっかり入る

いくら事前リサーチしても、やっぱり現地に行くと、雰囲気やその日に食べたいものなど変化するもの。なので、事前に調べてどうしても行きたい!というお店以外は基本的に現地で歩いた直感で入ることも結構あります。ブンタウの場合、到着日夜にシーフードの屋台でごはんを食べたのですが、まさにこれは直感。

夜しか出ていないまだに「屋台」といった感じのお店でしたが、地元の人がごはんを食べていたのと、ワゴンに乗せられたシーフードたちが単純においしそうだと思ったので、行ってみたのでした。お店の人にも優しくしてもらえて、いい夜ごはんでした。

ただひたすら調べたお店に行くよりも、現地で気になったお店に飛び込んでみるのを組み合わせることによって、おいしいお店を見つけるスキル(?)のようなものが上がっていくような気がします。

事前リサーチ系ではありますが、ベトナムのおいしいお店情報でいつもお世話になっているサイトをご紹介。

ベトナムナビ http://vietnam.navi.com/
Foody.vn http://www.foody.vn/

Foody.vnはこちらに住んでから初めて知ったサイトですが、ベトナム版食べログのようなサイトで、とにかく現地の人の口コミの数がすごいので、新しいお店探しをする時に使っています(ベトナム語/英語)。地元の人の口コミは、ほんと参考になる!ホーチミンには食べ尽くせないほどの多種多様な食べ物がまだまだあるので、ちょっとずつ開拓の日々です。

さて、今日はどこに行こう。

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[ブンタウ]海を見下ろせる眺めのよいカフェ(O cap 1 cafe)

【ベトナム2都市目:ブンタウの旅④】

ブンタウ旅行記。今回で最終回です。

ブンタウは、歩道にそれほど緑がないので、歩いているとものすごく暑いのです。。ホーチミンと気温はそれほど変わらないようなのですが、やっぱり街道沿いの植物の威力をまざまざと感じたのでありました。

そんな暑すぎるブンタウの街を歩いている途中、やはり休憩したくなったので気になるカフェに行ってきました。

その名も「O cap 1 cafe」

フェリー乗り場から南下して歩いて10分ほど、道路添いにあります。

このカフェ、他のカフェと何が違うかというと、海に向かう斜面に沿ってテーブルが配置されてるおもしろい作りのお店で、全部で大きく4段(?)くらいの座席配置。上の方に上がるほど海もきれいに見えてきます。

IMGP9561

そして、またすばらしいのが、オープンエアーなカフェなのです。当然クーラーはないわけですが、上を覆っているグリーンたちのおかげで、自分に陽が当たることはありません。

こんな空気の中で冷たいフレッシュジュースを飲んだのですが、これがまたおいしかった!
値段はホーチミン市内のおしゃれなカフェの値段の半分くらいです。

ocap1cafe

海を見ながら緑の屋根の下ででぼーっと過ごす時間もまた贅沢。ここはおすすめです。

■Information
Ô Cấp 1 Cafe
90A Hạ Long, P. 2, Tp. Vũng Tàu, Vũng Tàu
http://www.foody.vn/vung-tau/o-cap-1-cafe

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武谷朋子/Tomoko Taketani

 

[ブンタウ]名物バインコッ(Banh Khot)を食べに行く

【ベトナム2都市目:ブンタウの旅③】

どこへ行ってもやっぱりご当地の食べ物が気になる。
旅の楽しみはやっぱり食べること。

さて、ブンタウは何が有名なのかというと、海沿いの港町なのでやはり「シーフード」。とにかくシーフード。街中をうろうろしていたら、何やら人だかりができてる?と思って行ってみたらシーフードマーケット。魚や貝などとにかくいろんな種類のシーフードが売られていたけれど、イカとタコが多かったような。

ブンタウといえばシーフード!なので、シーフードだけ食べて帰るというのもありはありですが、調べてみるともうひとつ名物料理が。

それが「バインコッ(Banh Khot)」

”ベトナムのたこ焼き”とも言われるこのバインコッ。
ブンタウの名物だなんて直前まで知らなかったのですが、せっかくなら地元の人に人気のところを、と調べて行ってきました。

banhkhot

もう、店構えからいい感じです。ちょうど12時頃行ったこともあり店内は満席でした。(こういうお店は相席が普通なので、わたしも途中から大家族とテーブルを共にして食べてました。こういうの、好きだなあ。)

そしてこちらがバインコッ。

Banhkhot

ホーチミンでも一度だけ食べたことがあるんですが、それよりもカラッと揚がっていてすごくおいしかったです。一緒に運ばれてくる野菜を巻き巻きしながら、ヌックマムのタレにつけて食べます(タレに唐辛子をちょっと入れるとまた美味)。野菜もたっぷり摂れるベトナム料理、ほんとすばらしい。これはまた食べたい逸品でした。

ちなみにこの一皿で45,000ドン(約240円)野菜はデフォルトでついてきます。
このバインコッ、安くてほんとおいしい。最高。

お母さんたちが暑い中次から次へとバインコッをつくる店頭の風景。
最初に蒸して、そのあと油で揚げる、2段階方式。

Banhkhot

こういう地元の人に愛されるお店をどんどん開拓していきたいなあ。

■Information
Bánh Khọt Gốc Vú Sữa
14 Nguyễn Trường Tộ, P. 2, Tp. Vũng Tàu, Vũng Tàu
http://www.foody.vn/vung-tau/banh-khot-goc-vu-sua

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武谷朋子/Tomoko Taketani

 

[ブンタウ]ホーチミンから乗る高速船(フェリー)での行き方

2017/1/11追記 最新の運行情報を追記しました

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週末を使って行ってきたベトナムのビーチ、ブンタウ。今回は2回目。(全4回で書きます)

1回目はこちらです。

週末を使って、ベトナムのホーチミンからブンタウというビーチがある街に1泊2日で行ってきました。ベトナムに限らずですが、「日帰りエクステンション」のような1日とか数日だけちょっと違う場所に移動して、またメインの街に戻ってくるような旅は結構好きです。まさにブンタウはそんな街。ベトナムでビーチって全くイメージなかったのですが、調べてみると意外にもベトナム国内にも何箇所か有名なビーチリゾートの街があるんです。いずれも欧米人に人気の街のようですが、まだまだ日本では知られていないようです。(ま、そもそも...

ホーチミンから日帰りでも行ける距離にあるブンタウですが、行き方の交通手段はいろいろあります。ガイドブックなどには主な移動手段はバスがメインで書かれていることも多いですが、今回は最短時間で行きたいということで高速船(フェリー)を使って行ってきました。

ホーチミンのフェリー乗り場

まず高速船はVINA EXPRESSという会社の高速船を利用しました。
フェリーは一時期運行を中止していましたが、すでに再開されています。乗り場ですが、今年から変更になっていますので、以下の住所をタクシーのドライバーに伝えてください。1区ではなく4区ですのでご注意を。

*Adress(フェリー乗り場)
5 Nguyễn Tất Thành, phường 12,Quận 4 ( Hydrofoil wharf (ferry))

↑このままタクシードライバーに住所見せてください

到着するとこんな感じです。チケット売り場はぱっと見分からないのですが、奥へと進むと左に入る道があります(Vinaexpressはこちらという案内看板もあります)ので、道なりに進んでください。

そうすると、予想よりだいぶこじんまりとしたチケット売り場が現れます(笑)

IMGP9392

チケットの価格と運行時間

価格ですが、平日であれば大人は片道20万₫(約1150円)、週末になると片道25万₫になります。

現在の運行時間は、ホーチミンからブンタウへは毎日朝8時〜16時まで6本運行していますので、結構便利だと思います。片道は90分あれば到着します。早い!(公式サイトには1時間15分と書いてありますが、多少前後するようです)※ちなみに、バスで行くと、途中休憩を挟みながら片道2〜3時間ほどかかります。

出発の10分前くらいになるとアナウンスが流れますのでいよいよ乗船。チケットを購入すると座席番号が書いてありますので、指定座席に座ります。

IMGP9393

船内ではおしぼりとミネラルウォーターが1本サービスで配られます。

あとは外の景色を眺めながらのんびり船旅を。ホーチミンを出発してすぐはビルやマンション、はたまた工事中のクレーンなど「街」という感じの風景ですが、後半は辺り一面マングローブになります。その景色の違いもまた楽しいです。

船は大きな揺れもなくスイスイ進んでいきますが、やはり船。多少の揺れはあるので、気になる方は酔い止めを。

そういえば、船内のテレビで海外のドッキリ的なテレビ番組がずっと流れてました。ベトナムの人も観ながら反応してたので、あれは世界共通なんだなあ。

VINA EXPRESSの詳細は以下からご覧ください。

VINA EXPRESS
http://www.vinaexpress.com.vn/

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2017/1/11追記
ベトナム現地のニュースによると、2016/12/31で船検切れのため、運行中のフェリー2社がいずれも運行を停止したそうです。運行再開申請をしているとのことですが、現時点ではブンタウへはバスでの移動のみになります。ご注意ください!
ホーチミン~ブンタウ間の水中翼船、運航停止―延長申請も/VIET_JO
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武谷朋子/Tomoko Taketani

 

ホーチミンから日帰りもできるビーチリゾート「ブンタウ」に行こう

週末を使って、ベトナムのホーチミンからブンタウというビーチがある街に1泊2日で行ってきました。

ベトナムに限らずですが、「日帰りエクステンション」のような1日とか数日だけちょっと違う場所に移動して、またメインの街に戻ってくるような旅は結構好きです。まさにブンタウはそんな街。

ベトナムでビーチって全くイメージなかったのですが、調べてみると意外にもベトナム国内にも何箇所か有名なビーチリゾートの街があるんです。いずれも欧米人に人気の街のようですが、まだまだ日本では知られていないようです。(ま、そもそもベトナム国内の街もそれほど知られていないと思いますが…)

そんなビーチもあるベトナムですが、今住んでいる南部のホーチミンから日帰りでも行けるプチビーチリゾートがブンタウ(Vung Tau)です。

ホーチミンとの位置関係はこんな感じです↓

どこかで「ベトナムの熱海」という表現を見かけたのですが、まさしくそんな感じでした(笑)なんで熱海かというと…

・ホーチミンから日帰りでも行ける(宿泊しても1泊で十分満足する)
・新たに開発されたリゾートエリアではなく、昔ながらのビーチ
・家族連れで海水浴している人が多い
・ホテルなども、比較的年数が経った老舗的な建物が多い(気がした)
・ビーチの前には海の家がずらり

というような感じで、洗練されたビーチリゾート!というよりは、ホーチミンから日帰りで海に行こう!という時に行きやすい街です。なので、熱海という表現がぴったり。

気軽なビーチリゾートの街ですが、海水浴客が多いビーチは大きく2つあります。西側のフロントビーチと、東側のバックビーチ(バックビーチはブンタウ最大のビーチです)。

 

vungtau1

バックビーチの白い砂と空。気持ちいい時間。

 

1日目はフロントビーチ、2日目はバックビーチに行きましたが、ビーチの広さ・水質・雰囲気トータルでバックビーチがよかったです(海水浴できる水質です)。今は雨季に入りましたが、行った日は見事に晴れていて、たっぷり真夏の感じを味わえました。たまにはビーチもいいなあ。

vungtau2

広々なバックビーチ。素朴な感じがまたよい味わいです。

ブンタウは市内中心地が西側にあるので、バックビーチに行くにはタクシーで。至れり尽くせりの高級ビーチリゾートとはまた違う、のんびりぼーっとする時間。

ホーチミンに旅行で来て日程にゆとりがある場合は日帰りでブンタウもおすすめです。ベトナムでビーチを楽しむという体験。

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武谷朋子/Tomoko Taketani

 

海外建築めぐりという旅のテーマをつくる(ル・コルビュジエのサヴォア邸篇)

毎月今までの旅の中で印象に残った出来事を綴った”旅のヒトコマ”を掲載していただいている、自由に生きるためのWEBマガジン「ORDINARY」。6月も新しい旅のエピソードを更新しました。海外建築めぐりの話です。

ワンテーマに潜る旅の方法 – 海外建築めぐり篇 -|ORDINARY

villa savoye

                                                                                                                                                                                                                              by victortsu

観光名所をめぐるのも楽しいけれど、それだけじゃ何か物足りない。
海外に旅に出る時は、自分の好きなことを盛り込むようにしています。きっと、みんなと同じ体験じゃ物足りなくて、わたしだけの特別な体験を旅の中に盛り込みたい!という気持ちがそうさせているんだと思います。そんな旅のテーマのひとつが、建築。専門家ではないのですが、なぜか周りに”建築な人”が多くいるので、その影響もあり、いまでも興味のある分野です。いろいろと教えてもらいながらですが、まだまだ知らないことばかりで知る過程すら楽しい。

好きだったらいろいろ行ってみたらいいじゃないか!ということで、国内外問わずいろいろ出かけていますが、今回書いたサヴォア邸はとても落ち着く住宅でした。お天気のよいシーズンに行くのがいいかもしれません。庭の芝生が気持ちよいので。パリから日帰りで行ける距離なので、建築に興味がある方はぜひ。

ちなみに、エッセイの最後に書いているレゴのサヴォア邸。
レゴにはアーキテクチャーシリーズという、有名建築に特化したシリーズが発売されています。これがもう、たまらんのですよ!大人が夢中になるやつです。ものすごくおすすめです。好きな建築を自分で作る楽しみ、こちらも興味ある方はぜひ。(次はどれつくろうかと考え中)

LEGO ARCHITECTURE Official Site

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ORDINARYに掲載しているバックナンバーもよかったらご覧ください。

海外へは乗継便で飛ぶ。ファイルコールまでにもう1カ国味わう方法
バルセロナで学んだ充実した “食の時間” のつくり方
ドゥブロヴニクで学んだ ”心の振れ幅” をもっと自由にさせる意味
パリの美術館で学んだ、捨てる視点の養い方
イギリスで小さな手荷物と不安な夜を乗り越える
ワンテーマに潜る旅の方法 – 海外建築めぐり篇 –(New)

武谷朋子/Tomoko Taketani

 

イギリスで小さな手荷物と不安な夜を乗り越える|ORDINARY掲載

今年から掲載していただいている、自由に生きるためのWEBマガジン「ORDINARY」。5月も新しい旅のヒトコマを更新しました。今回はわたしの中での過去最大の旅のハプニングの話です。

▶▶イギリスで小さな手荷物と不安な夜を乗り越える|ORDINARY

heathrow

                                                     ロンドン・ヒースロー空港にて。

旅にハプニングはつきもの。むしろ、予想通り・予定通りの旅じゃつまらないよね!なんて方もいると思いますが、ハプニングというのはいろんな種類があるんですよね。予想外の出会いとか、ふらっと入ったお店でいいモノを発見!とか、とかくポジティブなものもありますが、その逆もまたあるのでして。わたしは特にこういったピンチ的なハプニングはできれば避けたい方です。自らハプニングを狙いに行くなんてもってのほかです。うん。でも、起こる時は起こってしまうんですねこれが。

この話、今では完全にネタになってますので、笑って読んでいただけるとうれしいです。

この時のわたしは完全に余裕を失い、「ほんと、やばいかも。」な状況でした。ひとり旅は何回も行ってたとしても、ハプニングに遭遇してしまうと、すんごく心細い。ああ、なんでひとりで来てしまったんだろう、と。だけど、やっぱり旅の魅力が勝りすぎて、また旅に出てしまう。

旅での経験って、どんな些細な体験でも生きる上でのいい教訓になるなと思うのです。それが、WELCOMEじゃないハプニングだとしても。

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ORDINARYに掲載しているバックナンバーもよかったらご覧ください。今回もあわせて5本掲載していただいています。

海外へは乗継便で飛ぶ。ファイルコールまでにもう1カ国味わう方法
バルセロナで学んだ充実した “食の時間” のつくり方
ドゥブロヴニクで学んだ ”心の振れ幅” をもっと自由にさせる意味
パリの美術館で学んだ、捨てる視点の養い方
イギリスで小さな手荷物と不安な夜を乗り越える(New)

武谷朋子/Tomoko Taketani

 

ホーチミンの道路事情と道の渡り方

ベトナムにバイクが多いのは何となく知ってはいたけど、正直ここまでの多さとは。わたしのホーチミン暮らしはまずこのバイク社会の道路をどうやって無事に渡るか、という切実な難題から始まったわけです。

正直なところ、生活を始めて1週間くらいは、毎回横断歩道を渡る度に心臓バクバクいってまして。それくらい道路事情が日本と全く違ったわけです。

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夕方の帰宅ラッシュ時のある交差点はこんなバイクの数になります。もう、このクロスがちょっとすごい。接触することなくうまく交わして運転してるとか、すごすぎる。

ベトナムは「歩行者優先」じゃないので、青信号だからといってのんきに直進して渡ろうとすると、例えば後方から右折してくるバイクなどにかなり接近するわけです。しかもスピードは落とさず。なので、渡るときは必ず後方確認を、というのが最初に学んだこと。

ホーチミンの信号は「青」「青の点滅」「赤」の3種類。「青の点滅=黄色信号」なのだけど、この点滅時間がものすごく短い。たぶん1秒ない。すぐに赤信号になるので、点滅で渡り始めると、すぐに赤信号になるので危ない。しかも、みんなせっかちなのか、赤信号→青信号になりそうになると、もうフライングのごとくバイクが走りだす。おおおおお(怖!)。なので、青信号になってしばらく経ってた場合、次の青信号になるまで気長に待つことを学習。いきなり点滅し始めてバクバクするくらいなら、できるだけ安全に渡りたし。

この国のバイクのライダーたち。時速は30キロくらいなので、そこまで速くはないんだけど、なんせ量が多いので、その大量のバイクが向かってくると、わたしみたいな初心者かつ小心者はかなりヒヤヒヤするわけでして。そこで渡る時に大事なこととして言われたのが、道路を渡る時は、ゆっくり同じ速度で歩き続けること。決して横断途中で止まってはならぬ。という教え。ベトナムのバイク乗りのみなさん、とても運転が上手で、歩いている人を軽々と避けて走っていく。だからこそ、途中で止まると逆にバイクの方が避けるタイミングをつかめず、最悪ぶつかってしまったりするので、たくさんの向かってくるバイクにこわいなあと思いながらも、一定速度で歩ききってしまう方が安全だということを肌身で実感したのでありました。(なんかちょっと度胸がついた気もする)

ホーチミンにも交通量多いのに信号のない横断歩道などもあったりして、それはそれは難易度が高すぎるのですが(自分比)、地元の方々は押し寄せるバイクの波を横切るように華麗に渡ってゆきます。もうこれはプロ。見てて惚れ惚れします(わたしは渡らず見送っている)。いつかその映像をしかと収めようと企み中。プロの道はまだほど遠いけれど、わたしは安全第一、きっとこれからも信号のある横断歩道まで歩いていって渡るんだろうなあ。

思いの外、この道路横断でドキドキを消耗した感じだけど、きっとこれはベトナムで必要なスキルなのだ、と思って地道にスキルアップの日々です。うん。

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自由大学「じぶんスタイル世界旅行」第4期(2015/11/08~)の募集が始まりました

キュレーターをつとめている自由大学の「じぶんスタイルな旅」を考える講座、11/8(日)から始まる第4期の募集が始まりました。働きながらでもできる自分らしい旅を。詳細は→ じぶんスタイル世界旅行 | 旅軸のある、ひと味違う世界旅のつくりかた

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Tomoko Taketani/武谷朋子

 

ベトナムの治安と住んで感じた気をつけたい5つのポイント

こんにちは。武谷朋子(タケタニトモコ)です。
これからベトナムに旅をする方に向けて、服装編・荷物編と書いてきたので、今日は治安の話を。

いま住んでいるのがホーチミンなので、主にホーチミンの治安の話として読んでいただけたらうれしいです。

こちらに住むことが決まってから正直一番気にしていたのが治安のことでした。海外の旅は大好きだけど、実は一番気にしているのも治安のこと。ホーチミンに来て最初はかなり不安いっぱいでした。今感じているところだと、ホーチミンはかなり治安はいい方だと思います。気をつけないといけないところはありますが、当初不安に思っていたよりは全然安全です。でもここは外国。100%安全な場所はどこにもないと思って、最低限の安全面の配慮は気にかけています。

治安を確認するときのはじめはやはり、外務省の海外安全ホームページ。
外務省 海外安全ホームページ(ベトナム)

いまのところ、ベトナム国内に危険情報はでていません。

でもガイドブックの中によくある犯罪や治安の情報を読み進めると、まあ不安になるわけです。ひったくり多いのかあ、とか。まあ、実際の犯罪情報を載せることでそれを防ぐ役割があるので知っておいた方がいいことではあるのですが、やっぱり読み進めるとテンション下がるわけでして^^;

全体的に見たらかなり治安はよい街ではありますが、実際住んでみての治安面で感じるところと、安全に旅するために知ってもらいたいと思っていることを大きく5つにまとめてみました。

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ベンタイン市場横のナイトマーケット。ここもバイクが通ります(笑)

ホーチミンを安全に旅するための5つTIPS

①持ち歩きバッグの種類
まずは持ち歩くバッグ類ですが、【斜め掛けができるバッグ】【リュック】のいずれかがいいです。こちらではバイクのひったくりが多く、肩から掛けられないバッグや、斜め掛けができない&チャックのないトートバッグなどはひったくりされる可能性が高まります。現地の人もみんな斜めかけバッグかリュックのいずれかを持っています。わたしも用事によってリュックと斜め掛けバッグを使い分けています。両手はいつも空けておくのがいいですよ。

②狙われやすい貴重品
これはずばりカメラとスマホ(と現地の人に言われました)。
カメラは仕事道具でもあるので、取られたら困る!と思って最初は持ち歩くのも控えて様子を見ていたのですが、いまのところ大丈夫です。ただ、交通量の多い道路沿いを歩く時などはカメラを道路と逆側に持つなどして注意しています。中心地には観光客も多く、みんな一眼レフを首から下げてますのでそこまで慎重になる必要はないと思いますが、交通量の多い道は気をつけて。あと、カメラの紐は首・肩から下げるか手首に巻きつけるなどしておいた方が安全かと思います。

そしてスマホ。これはですね、狙われやすいです。特に歩きスマホの時。これものすごく危険。
実は一度、バイク2人組がわたしの目の前を歩いていた男性のスマホを奪う現場を見てしまいました(こわ!)まさに歩きスマホ中の一瞬の出来事でした。こわこわ。スマホは結構高額で売れるようで、そういった意味でも狙われやすいみたいです。旅の中でスマホは必須アイテムだと思いますが、地図などを確認する際は、交通量の多い道路沿いで見るのは避けた方がいいと思います。もしくはバッグの中でこっそり見るとか。

③貴重品の持ち歩きについて
ひったくりが多いと言われるホーチミン。そういった意味でも大切なパスポートは死守しなくてはなりません。旅の中でパスポート本体を提示する機会はまずないはずです。ですので、暗証番号などでロックできる金庫がホテルにあれば、貴重品類はそこに入れておくのが安心ですよ。但し、暗証番号方式でなかったり、ちょっと不安がある金庫だったり、貴重品を預けるのがフロントしかないという場合には、逆にキケンなので持ち歩きの方がいいです!

④深夜は出歩かない
ベトナム人は朝早くから活動しますが、夜は12時を過ぎるとパタっとバイクの交通量が減ります。規則正しい生活なんですよね。海外の旅の基本ではありますが、あまり遅い時間は外には出歩かない方がいいと思います。また、人通りが少ない通りも歩かない方がいいです。ただ、ホーチミンは夜10時過ぎでも比較的人も多く安心して歩ける通りも多いです。個人的には、夜も安心して歩ける街ではあると思います。

⑤移動はどんどんタクシーを使おう
タクシーの乗り方は以前こんなことを書きました。
ぼったくられないベトナムタクシーの乗り方

ホーチミンのタクシーは初乗りが60円程度とほんとに安いのです。なので、気軽にどんどんタクシーを利用しての移動がおすすめです。一方、1区の中心地はほとんど歩いて移動できるので、のんびり街歩きをするのも楽しいと思います。わたしは歩くのが好きなので結構歩いてしまうことも多いですが、やはりバイクの量が多いので渡りにくい通りもあったりします。無理はせず、タクシーを!

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Tomoko Taketani/武谷朋子