ホーチミンの道路事情と道の渡り方
ベトナムにバイクが多いのは何となく知ってはいたけど、正直ここまでの多さとは。わたしのホーチミン暮らしはまずこのバイク社会の道路をどうやって無事に渡るか、という切実な難題から始まったわけです。
正直なところ、生活を始めて1週間くらいは、毎回横断歩道を渡る度に心臓バクバクいってまして。それくらい道路事情が日本と全く違ったわけです。
夕方の帰宅ラッシュ時のある交差点はこんなバイクの数になります。もう、このクロスがちょっとすごい。接触することなくうまく交わして運転してるとか、すごすぎる。
ベトナムは「歩行者優先」じゃないので、青信号だからといってのんきに直進して渡ろうとすると、例えば後方から右折してくるバイクなどにかなり接近するわけです。しかもスピードは落とさず。なので、渡るときは必ず後方確認を、というのが最初に学んだこと。
ホーチミンの信号は「青」「青の点滅」「赤」の3種類。「青の点滅=黄色信号」なのだけど、この点滅時間がものすごく短い。たぶん1秒ない。すぐに赤信号になるので、点滅で渡り始めると、すぐに赤信号になるので危ない。しかも、みんなせっかちなのか、赤信号→青信号になりそうになると、もうフライングのごとくバイクが走りだす。おおおおお(怖!)。なので、青信号になってしばらく経ってた場合、次の青信号になるまで気長に待つことを学習。いきなり点滅し始めてバクバクするくらいなら、できるだけ安全に渡りたし。
この国のバイクのライダーたち。時速は30キロくらいなので、そこまで速くはないんだけど、なんせ量が多いので、その大量のバイクが向かってくると、わたしみたいな初心者かつ小心者はかなりヒヤヒヤするわけでして。そこで渡る時に大事なこととして言われたのが、道路を渡る時は、ゆっくり同じ速度で歩き続けること。決して横断途中で止まってはならぬ。という教え。ベトナムのバイク乗りのみなさん、とても運転が上手で、歩いている人を軽々と避けて走っていく。だからこそ、途中で止まると逆にバイクの方が避けるタイミングをつかめず、最悪ぶつかってしまったりするので、たくさんの向かってくるバイクにこわいなあと思いながらも、一定速度で歩ききってしまう方が安全だということを肌身で実感したのでありました。(なんかちょっと度胸がついた気もする)
ホーチミンにも交通量多いのに信号のない横断歩道などもあったりして、それはそれは難易度が高すぎるのですが(自分比)、地元の方々は押し寄せるバイクの波を横切るように華麗に渡ってゆきます。もうこれはプロ。見てて惚れ惚れします(わたしは渡らず見送っている)。いつかその映像をしかと収めようと企み中。プロの道はまだほど遠いけれど、わたしは安全第一、きっとこれからも信号のある横断歩道まで歩いていって渡るんだろうなあ。
思いの外、この道路横断でドキドキを消耗した感じだけど、きっとこれはベトナムで必要なスキルなのだ、と思って地道にスキルアップの日々です。うん。
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