東京とベトナムとヨーロッパ。世界のどこかで暮らして旅をする。武谷朋子の旅のはなしやその周辺のこと。

トラベル

東洋のパリでバインミーを食べながら考えていたこと(ORDINARY連載更新)

自由に生きるためのWEBマガジンORDINARY(オーディナリー)で連載中の、ベトナム暮らしを綴るエッセイ「氷が溶けるまで」、第9話が更新されました。

バインミー

連載も第9話になりました:)
ベトナムにはバインミーというすばらしいバゲットサンドイッチがあるのですが、もぐもぐしながら考えていたことを書いています。そしてバインミーを食べていたらどうしても自分の目で見てみたくなったものがあって、第9話目にしてベトナムからヨーロッパのある国に飛び出してみました。

バインミーって、その背景を知るとあらためてすごい食べ物だなと…!(そして食べ飽きない不思議)
第9話はこちらからご覧ください!
↓ ↓ ↓
氷が溶けるまで【第9話】東洋のパリと見えないお守り

こうして食べ物を通じてその国と、歴史を知る。そうすると、暮らしがちょっと楽しくなる。世界中どこに住んでいても、ベトナムの人から教わった精神はいつも持っていたいなと思うのでした。

約半年続いたこの連載ですが、次回が最終回になります!これまでのバックナンバーはこちらで読めます。こちらもぜひぜひ。→バックナンバーはこちら

武谷朋子/TOMOKO TAKETANI

 

ORDINARY連載更新:ベトナムのチョコレートが導いてくれた冒険

自由に生きるためのWEBマガジンORDINARY(オーディナリー)で連載中の、ベトナム暮らしを綴るエッセイ「氷が溶けるまで」、第8話が更新されました。

ベトナムのチョコレート

連載も今回で第8話。今回はベトナムに住んでから出会った、わたしの一番すきな食べ物であるチョコレートについての話なのですが、いまでもちょっと信じられないくらいの出来事でした。ベトナムでチョコレートの源流をたどるという、まさかの貴重すぎる体験。

ちょっとでも興味を持ったことならば、あれこれ考えずまずは行動しちゃうのがいいんだろうな、と今すごく感じています。今回の出来事は、明らかに最初完全アウェーな場にひとりで向かったことがきっかけでした。あらためてベトナムでの人との出会いに感謝しています。ベトナムのチョコレート、心から応援!よかったらご覧ください^^
↓ ↓ ↓
氷が溶けるまで【第8話】チョコレートの裏側を歩く冒険

ベトナムに来たら、ベトナム産カカオを使ったチョコレートはぜひ試してみてください。おいしいですよ^^

この連載は、ベトナム好きな方や興味のある方はもちろん、ベトナムでの暮らしに興味のある方や、旅が好きな方にも、少しでもベトナムの魅力が伝わるといいな、と思いながら書いています。

3週間に一度の予定で更新中です!これまでのバックナンバーはこちらで読めます。こちらもぜひ!→バックナンバーはこちら

武谷朋子/TOMOKO TAKETANI

 

名言に囲まれながら飲むドラゴンフルーツのスムージー/LE SAIGONAIS〔ホーチミン〕

*ベトナムカフェ日和/ホーチミンシティ*

*ベトナムカフェ日和とは?
ホーチミンシティを中心に、ベトナムで歩いて見つけたカフェのあれこれを書いています。歩けばまたカフェがある。そんなベトナムで、今日もまたカフェタイム。Instagramも更新中です。#ベトナムカフェ日和 でよかったらご覧ください!→ 武谷朋子のインスタグラムのアカウントはこちら
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ちょっとあやしさの漂う古いアパートにあるカフェ。
おそるおそる入口らしきところから入って二階に上がる階段で見つけたアインシュタインの言葉。

LIFE IS LIKE A RIDING A BICYCLE. TO KEEP YOUR BALANCE, YOU MUST KEEP MOVING.

いやー、いい言葉だ。ほんとその通りだと思う。

このカフェ「LE SAIGONAIS」は、アパレルショップとカフェが併設されている場所なのだけど、空間が広いせいかカフェにいてものんびりできる最近お気に入りの場所。このカフェは、それぞれのイスの後ろに名言が書かれたプレートがついているので、ちらりと見てみるのもおもしろいのかも。外階段にあるアインシュタインの言葉だけじゃなくて、いろんな偉人の言葉が書いてありました。

LE SAIGONAIS

何と言ってもここのカフェのお気に入りは、このレッドドラゴンフルーツのシントー(スムージー)。そもそもドラゴンフルーツのスムージーってホーチミンでもほとんど見かけないのだけど、そのドラゴンフルーツの中でも希少なレッドドラゴンフルーツを使ったこのスムージー。普通のドラゴンフルーツは中が白いのだけど、レッドドラゴンフルーツは強いピンク色。レッドの方が甘みが強くてやっぱり好き。

LE SAIGONAIS

スムージーになっても、さっぱりとしながらもしっかりと甘みのあるレッドドラゴンフルーツの良さがそのままダイレクトに伝わってきて、初めて飲んだ時に思わず「うまっ」と言ってしまった。。これかなり好きだなあ。おいしかったから、また立ち寄りたいな。

ベンタイン市場からも徒歩5分くらいと、絶好の位置にある(でもわかりにくいけど)ので、歩き疲れたら休憩で訪れたい場所のリストに追加。

今日もホーチミンはカフェ日和です。

<入口のわかりにくい度> 高

■Information
LE SAIGONAIS
住所:Floor 1, 77-79 Ly Tu Trong, Dist.1,

https://www.facebook.com/lesaigonaisauvietnam

武谷朋子(タケタニトモコ)でした :)

 

ORDINARY連載更新:ホーチミンに来たらぜひここへ!迷いを楽しむ不思議なアパート

自由に生きるためのWEBマガジンORDINARY(オーディナリー)で連載中の、ベトナム暮らしを綴るエッセイ「氷が溶けるまで」、第7話が更新されました。

ホーチミンアパートカフェ

第7話は、個人的にすごく気に入っている場所でもある「不思議なアパート」について。よかったらご覧ください!
↓ ↓ ↓
氷が溶けるまで【第7話】迷いを楽しむ不思議なアパート

ホーチミンシティの中でいちばんおもしろいんじゃないかと思っている、この古いアパートに潜む不思議な体験。もはや、普通に通り過ぎてしまう「ただの古いアパート」に見えますが、ここがいまおもしろいんです。ホーチミンを旅するならぜひアパートへ。きっとこの街のまた別の顔が見えますよ!

この連載は、ベトナム好きな方や興味のある方はもちろん、ベトナムでの暮らしに興味のある方や、旅が好きな方にも、少しでもベトナムの魅力が伝わるといいな、と思いながら書いています。

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武谷朋子/TOMOKO TAKETANI

 

ニャチャンに来たらロシア料理を食べずに帰れない(食べ物編)

こんにちは。武谷朋子です。
ニャチャンの旅のまとめは今回で最終回。最後は食べ物で(笑)

もはや、ベトナム来てから食いしん坊が加速した感がたっぷりなのですが、ニャチャンで出会ったおいしいものたちを。

ニャチャンの「モスクワ」へ行ってロシア料理を食べる

ニャチャンの街のところでも書きましたが、ニャチャンはですね、「ベトナムのロシア」なんですよ。町を歩いていたらいたるところにロシア語が見えるわけです。もちろんシーフードは食べたいけど、ロシア料理を食べずして帰れないんじゃないか…!?と。そして歩きながらお店を探していたのですが、さすがニャチャン。ガチなロシア料理屋さんも結構ありまして。ガチというのはどれくらいガチかというと、メニューがロシア語のみという。難易度高…!でも燃えます、こういうの。

というわけで入ったのがここ「MOCKBA(モスクワ)」。ニャチャンのモスクワ!

ニャチャンボルシチ

お昼時に行ったんですが、ここもメニューはロシア語のみ。ただ、写真メニューがあるのと、店員さんがベトナム人のかたが多かったので片言の英語がいけたのでよかったー。わたしはボルシチをオーダーしました。これがですね、ものすごくおいしかったー!!ボルシチって食べた記憶があるようなないような、という感じだったのですが、暑い中で食べるボルシチもまたよろし。添えられているサワークリームを少し溶かして食べるとおいしいよ、と教えてもらって、パン(バインミー)と一緒に食べました。

ニャチャンのボルシチ

そういえば、こういうスープ料理ってベトナムにはあまりないかも。そういう意味で、ニャチャン旅の中でいちばん驚きがあったのがこのロシア料理。一緒に頼んだシーフードコロッケも美味でした。

もはや店内は完全にロシアと化していて、もうなんか楽しい。リーズナブルなお値段なので、夜に行ってがっつり食べるのもよさそう。

絶品バナナのチェーを食べる

嗅覚でなんとなく入ったお店が当たりだった、ということが旅に出るとあったりしますが、ここも当たり。「Nha Hang Galangal」というベトナム料理のお店で、何を頼んでもおいしかったのですが、ものすごく気に入ったのがデザートで頼んだバナナのチェー(Che Chuoi )。もともとバナナのチェーは好きで、ホーチミンでもチェーのお店に行くと必ず頼むのですが、ここのは、ほどよいバナナの酸味と甘すぎないココナッツミルク、そしてタピオカのバランスが抜群。もう一回食べたい!(切望)

DSC03698

ちなみにお昼は、蒸し春巻きなど定番ベトナム料理をオーダーしました。あとで見たらこちら、ベトナム料理のお店の中では結構人気店だったみたい。(旅を続けていると、この辺の美味しそうなお店を探す嗅覚が不思議と磨かれていく気がする)

その他で食べたものでいうと、シーフードは普通においしいです。ただ、ムイネーで食べた感じとそんなに違いはなかった感じ。同じ海沿いだからなんとなく調理法も似てくるのかな。ベトナムは、選んだ魚介類にあった調理方法で出してくれるのがまたおもしろいです。ただし時価なので、値段を聞かないと大変なことになるのでくれぐれもご注意を。大きなハマグリとか、値段聞いてびっくりした…(普通に高い)

次はオンシーズンに行ってみたいなあ。ビーチで飲んだココナッツジュースも、ものすごくおいしくてびっくり。町とビーチのバランスがよいのが良かった。ロシア文化を感じたくなったら、迷わずニャチャンへゴーですな。

<関連記事>〔ニャチャン〕地元の人が勧めるベトナム屈指のビーチリゾートの楽しみかた

■ Information ■
店名:MOCKBA (ロシア料理)
住所:22 Trần Quang Khải, Lộc Thọ, Nha Trang

店名:Nha Hang Galangal(ベトナム料理)
住所:1-A Biet Thu Street, Nha Trang Viet, Vietnam
http://galangal.com.vn/

 

飲み比べが楽しいニャチャン初のマイクロブルワリー「ルイジアナ・ブリューハウス」

#世界のお酒紀行 (ニャチャン編)

旅の醍醐味はやはりご当地のものを楽しむこと。お酒もそのひとつ。
というわけで、ニャチャンでも見つけました。その名も「ルイジアナ・ブリューハウス(Louisiane Brewhouse)」。なんとマイクロブルワリー。ニャチャンにあるなんてびっくりですが、webサイトによるとニャチャン初のマイクロブルワリーだそう(2002年オープン)

こちらのお店、ニャチャンビーチ沿いにあるので「Sailing Club」とは同じ並びです。歩いて5分ほど。

<関連>ビーチ沿いの「Sailing Club」で時間を忘れて読書にふける〔ニャチャン〕

まさかニャチャンで自家醸造のビールが飲めるとは…!というわけで、着くなり直行したのがこちらでした。

Louisiane Brewhouse

店内にはプールまで…!こちらもビーチ沿いなので、海を眺めながらのビールが楽しめます。最高。

ビールは、「Pilsener/Dark Lager/Red Ale/Witbier/Summer Ale/Crystal Ale/Passion Beer」の7種類。ただ、オフシーズンだったこともあるのか、実際に飲めたのは「Pilsener/Dark Lager/Red Ale/Witbier」の4種類でした。

各200ml☓4種のテイスティングトレイがあったので、そちらをオーダー。こんな感じで来ます。
Louisiane Brewhouse

店内には醸造タンク。なにやらチェックしてます。
Louisiane Brewhouse

この4種類だとWitbierが特においしかった。メニューによるとこのWitbierはベルジャンスタイルの醸造だそうで、コリアンダーやオレンジ、そして特別な酵母を使ってつくられているそう。4種類とも全然味が違うので、それもまた楽しめます。

飲み比べを楽しんでいたら、お隣のテーブルにいたベトナム人のご家族が「あれと同じものを」とオーダーしてました。飲み比べってやっぱり楽しい!

ベトナムの一般的なビールもよいけど、ずっと飲み続けていると違う味のものが飲みたくなるんです。そんな意味で、ベトナム国内の数はまだまだ少ないけれど、こうしたマイクロブルワリーを見つけたら入ることにしています。ビールの多様性がやっぱりおもしろくて。

■Information
Louisiane Brewhouse
Lot 29, Tran Phu, Nha Trang – Vietnam
http://www.louisianebrewhouse.com.vn/

<関連>〔ニャチャン〕地元の人が勧めるベトナム屈指のビーチリゾートの楽しみかた

武谷朋子(タケタニトモコ)でした :)

 

ビーチ沿いの「Sailing Club」で時間を忘れて読書にふける〔ニャチャン〕

*ベトナムカフェ日和/ニャチャン*

*ベトナムカフェ日和とは?
ホーチミンシティを中心に、ベトナムで歩いて見つけたカフェのあれこれを書いています。歩けばまたカフェがある。そんなベトナムで、今日もまたカフェタイム。Instagramも更新中です。#ベトナムカフェ日和 でよかったらご覧ください!インスタアカウントはこちらです
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今回はベトナムカフェ日和、ニャチャン編。

ニャチャンビーチ沿いにある「Sailing Club」
1994年にオープンとのことなので、もう20年以上も前からあるみたい。事前に全く調べてなかったのですが、ビーチ沿いを散歩してたらひときわセンスを感じさせるすてきなカフェが。ここは食事もできるし、お酒も飲めます。

ビーチ沿いはいくつかバーや飲食店などありますが、インテリアとかが洗練されていて、おなじみのロシア人のみなさまをはじめ、国籍ごっちゃでいろんな方が来ていた感じ。

sailing club ニャチャン

ビーチ沿いにあるお店で、店内は広く、いろんな種類の席があります。

sailing club ニャチャン

ビーチ沿いの方はやっぱり海を見ながらという感じだし、中の方はリラックスしすぎてしまう大きめのソファがあったり。やんわり日焼けしてしまったので、直射日光を避けるべくこの日は店内のソファ席を利用。これがまたですね、「家か!」というほどにくつろいでしまい、軽く1時間半くらい滞在してしまった…。今回1冊だけ本を持って行っていたのでのんびり読書を。

波の音と、通り抜ける風がすごく心地よいお店。そして、すてきなインテリアとそれに合った音楽。こういうお店は近くにあったら通ってしまいそう。

■Information
Sailing Club Nha Trang
72-74 Tran Phu Street Nha Trang

<関連記事>〔ニャチャン〕地元の人が勧めるベトナム屈指のビーチリゾートの楽しみかた

武谷朋子(タケタニトモコ)でした :)

 

ニャチャン・カムラン空港から市内へ安く移動する方法

年末年始、そして2016年の旅初め、ニャチャンの旅。

ニャチャンはホーチミンからだと基本飛行機の移動になります(でも約1時間のフライトなのですぐ到着!)。ニャチャンへ行くとなると「ニャチャン・カムラン空港」に到着することになるのですが、そこから市内中心地までがちょっと遠い…。(車で40分くらいかかる)

事前に調べてみたら、空港からFixed Priceのタクシーなどが出ているという情報しか得られなかったのと、そもそも移動手段に関する情報がかなり少なかったので、実際行ってみたところでの移動手段について書いておこうと思います。

空港→市内へは乗り合いバスが便利です

まず空港から市内へは基本車両での移動しかありません。タクシーだと固定料金38万ドンで行けるよ!なんていう情報もみたのですが、他の手段がないか探してみると、空港の荷物チェックを過ぎたらすぐに何やらバスらしきカウンターを発見。

ニャチャン空港バス
(カウンターはこんな感じ。おねえさんが二人ブースを出してバスチケットを販売してます)

聞いてみると、空港→中心地(付近)まで65,000ドンというじゃないか!(これは安い)

タクシーのなんとなくの料金を聞いていたのでその場で片道チケットを買ってみました。バスは空港建物出口を出てすぐ左、建物沿いを歩けているとすぐに10人乗りくらいのワゴン車が見つかります。

途中ガタガタの道もありつつベトナムダンスミュージックがかかるワゴン車に揺られ(笑)、40分ほどで市内中心地付近に到着。場所でいうと、旧ニャチャン空港すぐ横(東側)という感じでした。滞在ホテルがそこから歩いて10分ほどだったので、そこからは歩いて。

※2017/01/21追記
現地を旅行された方からの情報です。
チケットカウンターはなかったけれど、ワゴン(バン)の呼び込みをしていた人がいたとのことです。写真と同じく「ACV」というバンのようなので、きっと同じ会社だと思います。行き先と料金をご確認の上ご利用ください!

ニャチャンのタクシー事情

ニャチャン市内は「VINASUN(ビナサン)」も「MAILINH(マイリーン)」タクシーも走ってます。(あと、見知らぬ小型タクシーもたくさん走ってますが)。ということで、市内でタクシーを使う時はいつもの「VINASUN」か「MAILINH」で移動してましたが、ホーチミンと同じくきちんとメーターを使ってくれるし安心です。

空港にもこの2社のタクシーは乗り入れているので、タクシーがいい!という方はとりあえずどちらかの会社のタクシーがいいと思います。空港からタクシーで中心地に向かうこともできると思いますが、バスの5倍以上はかかると思います。

ちなみに帰りはホテルから直接空港に行きたかったので、ホテルに頼んでタクシーで向かいました。

ニャチャンはまだまだ絶賛開発途中。中心地は大きな建物もたくさんありますが、空港から市内に向かう道なんかを見ると、これから大型リゾートホテルがどんどんできる感じ。空港から中心地へはずっと海沿いを走るので、気持ちいいですよー!

<関連記事>
〔ニャチャン〕地元の人が勧めるベトナム屈指のビーチリゾートの楽しみかた
ビーチ沿いの「Sailing Club」で時間を忘れて読書にふける〔ニャチャン〕
飲み比べが楽しいニャチャン初のマイクロブルワリー「ルイジアナ・ブリューハウス」
ニャチャンに来たらロシア料理を食べずに帰れない(食べ物編)

というわけで、武谷朋子(タケタニトモコ)でした!

 

ニャチャンの見どころと遊びかた。ベトナムのビーチリゾートはこう楽しむ!

ホーチミンに住んでからというもの、ベトナム国内もいろいろおもしろそうな街がある。ということで、勝手に始めたベトナムディスカバリー。4都市目は国内屈指のビーチリゾートとして人気のニャチャン。(ホーチミン→ブンタウムイネー→ニャチャン)

2015年の大晦日から年明けにかけて行ってきました。ということで今年2016年の旅はじめはニャチャンから。

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ニャチャンはこんな場所にあります

ホーチミンから約450キロ北東の場所に位置している海沿いの町です。ホーチミンからは飛行機で約1時間。ニャチャンは日本からの直行便がないので、行くには主要都市(ハノイやホーチミンなど)で乗り換えする必要があります。ホーチミンから列車でも行けると聞いたんだけど、約8時間もかかるらしく(遠!)興味はあるけれど列車はまた別の機会に…。というわけで、初のベトナム国内線を使って行きました。

ちなみに地図だとこのあたりです。ホーチミンとダナンのちょうど真ん中くらい。

ニャチャンは暖かいロシアだった

今回のニャチャン旅。事前情報はあまり入れずに行ってみたんです。そしたらびっくり。ニャチャンの町の中心部に行って最初に目に入ってきたのが、ロシア語。ロシア人のバカンスの地として人気の場所らしく、自然と看板などもロシア語が併記されるようになったようす。ロシアの気温みたら、そりゃあったかい場所に逃げたくなるよね…と深くうなずいてしまったわたし。(なんと、ロシアからの直行便が出てます)

…とここまで書いてどこか似てる町が…。そう、ムイネー。あそこもロシア語が町にあふれてました。

<関連>【ムイネー】3ヶ国語があふれるベトナム海岸沿いの町へ

でもニャチャンは似てるようで違った。というのももっとロシアだったんですよ。。分かりやすく比較すると、ムイネーは「バカンスで来ているロシア人が多い」。一方のニャチャンは「バカンスで来てる人も多いけれど、ここに住んでいるロシア人も多そう」という感じ。旅行代理店のスタッフなんかもロシア人の方を多数見かけしました。薬局なんか見ると「ベトナム語とロシア語しか書いてない」というお店も。英語すらない…!なんか新鮮(いい!)

飲食店のメニューも「ベトナム語・英語・ロシア語」の3ヶ国語表記、お酒はウォッカとラムはデフォルト。ここでもしっかりロシア対応。まあ、ほーんとロシアからの人が多かったこと。見る限りですが、ベトナム人と同じくらいロシア人の方をたくさん見かけた気がします。

そしてどこからともなく聞こえてくるロシア語。ベトナムにいるのに、聞こえてくるのはロシア語だったりして、もうどこにいるのか分からなくなってしまう感じがすごく楽しかった。このごちゃ混ぜ感、好きだなあ。いいなあ。

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ワタシ的ニャチャンの遊びかた

ベトナムで海に行きたいというと、ローカルの人からは「ニャチャンがいいよ!」と口をそろえて言うんです。いまはダナンとか人気みたいだよ、というと「いや、きれいな海見るならニャチャンだから!」と。そんなに言うなら行ってみたいと思っていたんです。

が、実はちょうと今は雨季でオフシーズン。さてどうなることやら、と思っていたのですが、天気も持って、海も町も楽しめました。

◉海のあそびかた
行ってびっくりしたんですが、波、めっちゃ高いです(汗)
もはや波打ち際から5メートルくらいまでしか行けないくらい。かなり手前までどーんと大きい波がくるので、泳ぐというよりは、「本物の波のでる海(≠プール)」として遊ぶのが良い感じ。いやでも、ある程度泳げないときけんかも…。

海に入らずとも、みんなプカプカ浮かんでいる感じとか、高い波だから入りたくても海に入れない感じの人が多くて、波打ち際に人が佇んでいる感じが、見ているだけで楽しかったです。しかも見渡す限りほとんどロシア人のみなさんばかりで、なんだかビーチが不思議な雰囲気でした。これはたのしい。オンシーズンの海の感じはちょっと気になるところ。(どうやらオンシーズンの方が海の透明度がいいみたい)

◉町のあそびかた
個人的にロシアカルチャーに興味がそそられたので、滞在中にロシア料理でも食べみたい!と思ってお店さがしをしてました。これだけロシア人観光客が来るので、やっぱりあるんですよ、専門店が…!ベトナムにいるのに、あえてロシア料理を食べるとか、おもしろかったなあ。

ローカルな食べ物としては、海沿いなのでやっぱりシーフードです(お約束)。実はニャチャンはウニが捕れるんですが、残念ながらシーズンオフのためいまは捕れないんだそうで(残念)。でも、貝や海老など、シーフードはどれを食べてもおいしいです。(値段は時価のものも多いので、必ず確認!)

お土産屋さんなんかは売っているものがホーチミンとさほど変わらない(むしろ少ない)くらいなので、あまり買うものはないかなーという感じでした。

あと、バインミーに使うパンが、ホーチミンと違ったのです。具体的に言うと、南部のパンよりもうちょっと外側がかため。(パリのバゲットにわずかに近くなってる感じ)もしや北へ向かうほどにパンはかたくなるのか?説が浮上したので、いつか北上したら確認してみようと思います(実際どうなんだろうか)

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そういえば、大晦日の夜、サンタ帽をかぶったロシア人のかたを多く見かけたんだけど、なぜ!?カウントダウンを待つビーチにもたくさんのサンタさんが…。ロシアは大晦日までクリスマスを祝うのだろうか(どなたか、知ってるかたいたら教えてほしい…!)

おもしろかった場所などはまた次回。ニャチャン、なんだかのんびりですごくよかった!

というわけで、武谷朋子(タケタニトモコ)でした。

 

ORDINARY連載更新:自分にも効くベトナムの贈りもの

自由に生きるためのWEBマガジンORDINARY(オーディナリー)で連載中の、ベトナム暮らしを綴るエッセイ「氷が溶けるまで」、第6話が更新されています!

ベトナム月餅

(9月の中秋節という行事に向けて大量に売り出される月餅)

贈りものって気持ちだっていうけれど、ここベトナムではどうも様子が違う気がする。
ベトナム人の友達と遊んだりごはんを食べに行ったりしていたら、なぜだか贈りものをいただく機会がけっこうあって、そんな中でふと気づいたベトナム式の贈りもののカタチ。

日本にも贈りもの文化は昔からあるけれど、なんだか今は機会もその意味もちょっとずつ変わってきているような気がします。変わることは悪いことじゃないと思うけれど、なんとなく感じていた「型」の違和感の正体を、ベトナムの贈りもの文化を見て気づけたのが大きな収穫でした。贈りものの本質って何だろう。

ベトナムの贈りもののカタチはすごくしっくり来ていて、これは自分でもどんどん取り入れていきたい!と思って早速実践中。これ、自分にも相手にもすごく効きます。おすすめですよ。

第6話も気づけばまた食べ物の話がてんこ盛りで食いしん坊丸出しのエッセイですが(笑)、よかったらご覧ください!
↓ ↓ ↓
氷が溶けるまで【第6話】気持ちだけじゃない、ベトナム式の贈りもの

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この連載は、ベトナム好きな方や興味のある方はもちろん、ベトナムでの暮らしに興味のある方や、旅が好きな方にも読んでいただけたらうれしいです。少しでもベトナムの魅力が伝わるといいな、と思いながら書いています。

3週間に一度の予定で更新していきますので、今後もよかったらご覧ください^^

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ORDINARYに掲載されているこれまでに書いた旅のエッセイ。バックナンバーもよかったらご覧ください。→バックナンバーはこちら

武谷朋子/TOMOKO TAKETANI

 

座ると動けなくなるソファのあるカフェ/She Cafe〔ホーチミン〕

*ベトナムカフェ日和/ホーチミン*

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ホーチミンシティを中心に、歩いて見つけたカフェのあれこれを書いています。歩けばまたカフェがある。そんなベトナムで、今日もまたカフェタイム。Instagramも更新中です。#ベトナムカフェ日和 でよかったらご覧ください!わたしのインスタアカウントはこちらです
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シーンによって使い分けれられるほど、多種多様なカフェがあるホーチミン。

行きたいと思いつつなかなか行けなくてようやく行けた「She Cafe」
いわゆる隠れ家カフェのひとつで、中々お店の入口に辿り着くのが難しい。

階段を登った先にはひっそりあらわれる「She Cafe」

店内は照明をほとんどつけていないので、薄暗い(いい意味で)。間接的に入る陽の明るさが、なんともちょうどよいカフェです。

ここには「座ると動きたくなくなるソファ」があります。
といっても、ビーズ系のクッション系ソファではなく、こんな感じのもの。すっぽり身体が包まれるので、そのフィット感で動きたくなくなるのです。

She cafe ホーチミン

そんなソファに加えてテーブルの高さもやや低めのものが多いので、PCで作業するのはちょっと向かない感じ。ここではゆっくり本を読みたい。

不思議と店内は人がいても静かで(たぶん明るさの影響もありそう)、音楽だって雰囲気にあったアンビエントな曲も流れていて、(と思えばいきなり90’SスウェディッシュPOPとかも流れたりする)おしゃべりや読書もじゃましない音量なので、一言でいうと「長居したいカフェ」というか「長居せざるを得ないカフェ」と言った方がいいかも。

喧騒とは真逆の静寂。のんびりしたい時に行きたい、すてきなカフェです。

メニュー例:マンゴースムージー 55000ドン(約310円)

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☆お店の入口のわかりにくい度:高
小さな路地の中にあります。路地の入口には「She Cafe」の看板がありますが、小さいので見逃す可能性大。路地を入ってすぐ左の階段を登った2階にShe cafe がありますよ。

<Infrormation>
She Cafe
1st floor 158D Pasteur, District 1, HCMC

https://www.facebook.com/shecafe/

 

ベトナムで迎えた2年目の年越しと2016年の旅の始まり

また新しい1年が始まりました。ベトナムで迎えた2年目の年越し。
といっても、ベトナムは旧正月がお正月の本番なのでこの年末年始は、元旦のみ祝日であとは平常運転という感じでしたが。

2015年はたくさん旅に出ました

ベトナム暮らしというのもある意味生活が旅みたいだと感じてはいるので、ほとんど1年中旅している感じでした。パスポートのスタンプ欄が1年でこんなに押されたのは初めてのこと。いやー、よく飛びました。ざっと振り返ると、ホーチミン以外だとベトナム国内2都市、ヨーロッパ3カ国6都市+東京という感じでした。

2月:東京
6月:ブンタウムイネー(共にベトナム)
7月:オランダ(アムステルダム)ポルトガル(アゲダ・ナザレ・リスボン)
9月:ドイツ(ミュンヘン)、フランス(パリ)
11月:東京
12月:ニャチャン(ベトナム)※年末に行ってそのまま年越し
これ以外は、ベトナム・ホーチミン。

(↑リンクから各都市の旅の記事が見られます)

ホーチミン路地裏

(ホーチミンの路地裏にて)

ひとり旅も夫とふたり旅もしたので、それぞれの楽しみかたを旅先で感じた年でもありました。

友達と海外で再会するという楽しみ

そして昨年でいうと、わたしが今住んでいるホーチミンシティに友達が何人も遊びにきてくれたのですが、これがまあ本当にうれしかった!自分が海外の友達に会いにいくことはこれまで何度かあったけど、逆の立場でもこれはうれしいものですね〜。

そして来てくれた友達が口々に言っていたこと。「来る前の想像と全然違っておもしろかった!」いやあ、もうほんとその言葉だけでごはん一杯食べられます。うれしい。

今月もまた東京から友達が遊びに来てくれることになっていて、これまた楽しみ。想像の斜め上を体験してもらおう。うんうん。

時々思いっきり迷ってみること、知らない場所に身を置くこと

2015年大晦日にホーチミンを離れ南部のニャチャンという海沿いの街で今年は年越しを迎えました。ベトナムディスカバリー4都市目。詳しくはまた別で書きますが、やっぱり知らない街に行くことって楽しい。知らない街で思いっきり道に迷ったり。探していたお店がなかったり。

ベトナムに住み始めた頃は何もかもが旅みたいに感じられたけど、時間が経つにつれてそれが「生活」になり「慣れ」の比率がどんどん高まっていく。それは海外に住んでも同じことだと分かったのがひとつ大きな発見でした。

だから世界中どこに住んでいても、旅は必要なものだと思えたんですよね。だから今年も旅に出よう。というか、ニャチャンで年越ししたので、今年は旅からスタート。なんだかいい1年になりそう。

知っていることをどんどん積み上げていくと、安心感は増すけれど、同時に身が重くなる感じもありました。価値観などがどんどん凝り固まってしまっていく感じとでも言うんでしょうかね。だから時々全然知らないところに身を置くことで、新しい体験をしながら、既成概念をどんどんアップデートしていくのがわたしにとっていいみたいです。

今なら世界中どこの情報でもネットで簡単に手に入れられるし、絶景の画像や映像だって手の中で見られる。でも、体験は全くの別物。自分が行動することでしか得られないこともあることは、これまでの旅を通じて強く感じていたところでした。

今年も旅先選びは一貫して「自分が本当に行きたいと思えたところに行く」をこだわっていきたいな、と思ってます。今年も新しい体験がたくさんできたらいいなあ。もっともっと外へ。

世界中どこにいてもそうだけど、いまのこの状態がずっと続くわけじゃない。だったら、やりたいことは早いことどんどんやっておこうと。タイミングが来るまで待つんじゃなくて、思った瞬間がきっとタイミング。とりあえず3月末までは突っ走ることになりそうです。

ベトナム暮らしの連載は引き続き書いています。ガイドブックには載らないわたしが見たベトナムの話、よかったらこちらもご覧くださいーー!(そして気分が高まったらぜひベトナムに遊びに来て下さい!)→ ◉連載のバックナンバーはこちらから!

今年もよろしくお願いします^^
Have a nice trip !

武谷朋子(タケタニトモコ)でした:)

 

ORDINARY連載更新(第5話)ベトナムでよく見かける低いイスのお話

自由に生きるためのWEBマガジンORDINARY(オーディナリー)で連載中の、わたしのベトナム暮らしを綴るエッセイ「氷が溶けるまで」、第5話が更新されています。

氷が溶けるまで【第5話】どうしてベトナムのイスは低いのだろうか

街を歩いていてふと気になる、あのプラスチック製の小さなイス。よく見てみると、街中でたくさん見かけるんですよ。小さな低いイスには、セットでこれまた低いプラスチック製のテーブル。プラスチックじゃないものでも、低めのイス&テーブルのセットという光景がいたるところにあります。

暮らしているうちに、そこにいる人を観察していたら見えてきたことが。今回はそんな人とイスの話です。ベトナム旅行に行くかたには、ぜひこのプラスチック製のイスに座ってお茶やごはんを食べてもらいたい!目線の高さが変わると、見える景色も変わる。そこから感じることもあるんじゃないのかなと思うのです。

この小さなイス、生活には必要ないはずなのに、かわいらしくてなぜだか欲しくなるんですよね。これぞベトナム雑貨マジック(たぶん)。卸売市場で大量に売られているのを発見してしまい、一瞬迷ったけど、買わずに帰ってきました(笑)

ベトナムのプラスチックイス

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この連載は、ベトナム好きな方や興味のある方はもちろん、ベトナムでの暮らしに興味のある方や、旅が好きな方にも読んでいただけたらうれしいです。小さくてもベトナムの魅力が伝わるといいな、と思いながら書いています。

3週間に一度の予定で更新していきますので、今後もよかったらご覧ください^^ 

これまでのバックナンバーはこちらで読めます

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武谷朋子/TOMOKO TAKETANI

 

浅草で世界中からの旅行者と触れ合える「BUNKA HOSTEL TOKYO」がオープン

また東京に新しい魅力的なホステルがオープンしました。
その名も「BUNKA HOSTEL TOKYO」。外国人観光客が多く訪れる浅草のど真ん中にあります。アクセス最高。

BUNKA HOSTEL TOKYOは12月14日にオープンしたばかりなのですが、当日に行われたオープニングパーティーにご招待いただいたので、その様子と、あと内覧会も行われていたので、中の様子もあわせてご紹介します。

BUNKA HOSTEL TOKYO

(こちらは1階店内カウンターにあるホステルの受付。オープン初日に宿泊する方はこちらでチェックイン)

ホステル滞在のススメ

さて、ここ最近すてきなホステルがどんどんオープンしています。宿泊となると、普通はホテルやビジネスホテルなどを考えがちですが、ベトナムからの一時帰国の際は必ず何泊かはホステルに泊まるようにしています。いちばんの理由はそこに滞在する世界中からの旅行者と出会えるから。

宿泊くらいのんびり誰にも邪魔されたくない、という時はあえてホテルを予約する場合もあるけれど、東京を旅する外国人の方との会話は本当に楽しくて、そこからまた新たな日本の魅力や見方に気付かされたりも。また自分が旅をしてきた場所が重なったりもして、思いがけない会話が生まれる瞬間が好き。そういった意味で、東京にいながらにして世界中の人たちと交流できる場というのは貴重だしおもしろい体験ができるんです。単純におもしろいんですよね。

「BUNKA HOSTEL TOKYO」で感じた魅力

■誰でも入れる1階の「居酒屋BUNKA」
日本酒を中心とした飲食店が1階に入っています。冷蔵庫のラインナップをちらりと見たのですが、まだ飲んだことのない銘柄も結構ありました。わたしが日本酒が好きなのもありますが、外国人の方に気軽に日本酒を楽しんでもらえる場所が宿泊場所に併設されているのは結構うれしい。うん。
この居酒屋は宿泊者以外でも入れるので、ふらりと行って宿泊している海外からの旅行者の方とおしゃべりするというのも楽しそうなので、今度改めて行ってみようと思います。

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■バンクベットが広くて出入りも快適
実際に泊まるバンクベットの内覧もさせていただきました。最近のゲストハウスはバンクベットを導入されているところも多いですよね。リーズナブルに宿泊できるのも魅力です。バンクベットのあるホステルにはわたしも何度か泊まったことがあるのですが、BUNKA HOSTEL TOKYOの特徴は、ベッドの入口が上下のベッドでは違う方向なんです。この形式は初めてみました。
バンクベットは普通は上下同じ方向に出入り口があるので、たまーに出入りのタイミングが重なってしまって「…あ…すいません…」みたいなあの感じがないんです。他の宿泊者を気にせず自由気ままに滞在できるのは、結構いいなあと感じました。しかも中も結構広めです。

BUNKA HOSTEL TOKYO

このホステルのブランディング・アートディレクションはアーティストの高橋理子さん。「HIROCOLEDGE」というブランド展開されているプロダクトレーベルで、手ぬぐいや浴衣などのプロダクトを発表されています。ミュージアムショップなどで見かけますよね。新潟・北雪酒造のBUNKA HOSTEL TOKYO オリジナルのカップ酒のデザインもまたすてき。

BUNKA HOSTEL TOKYO

BUNKA HOSTEL TOKYOの全ての館内を内覧できたわけではないのですが、全体的にシンプルでありながら無機質すぎず、空間にポイントポイントで色が配置されている印象を受けました。そして全体的に広くゆったりできるようなつくりになっている気がします。

宿泊予約も半数以上は海外の方だそう。いいなあ、こういう場所!世界中からの旅行者と東京に住む人が交わる場がこれからもっと増えていくといいなあ。今度はゆっくりと訪ねてみるのが楽しみ。

<Information>
BUNKA HOSTEL TOKYO
http://bunkahostel.jp/

武谷朋子(タケタニトモコ)でした :)

 

アイデアの発想から形にするまで:「建築家フランク・ゲーリー展」で独創的な建築の理由を知る

東京に一時帰国中に行った企画展。
今年見た企画展の中では断トツにおもしろかったのが、21_21 DESIGN SIGHTで開催中の「建築家フランク・ゲーリー展」でした。

わたしは建築家の専門家ではないものの、旅先で建築を見るのが好きで、これまでに世界中いろんな場所を訪れてきました。もちろんフランク・ゲーリーの名は以前から知っていたものの、なかなか彼の建築を実際に見る機会がなかったのです。それが今年9月に実現。パリにあるルイ・ヴィトン財団(Fondation Louis Vuitton)という現代美術館の建築はフランク・ゲーリーが手がけています。

この「Fondation Louis Vuitton」の建物については、以前書いた記事をご覧ください。

<関連>フォンダシオン ルイ・ヴィトン建築展:フランク・ゲーリーが手掛ける空に浮かぶガラスの船〔東京〕

この企画展、フランク・ゲーリーのアイデアの発想からそれを形にするまでのプロセスが展示されています。ぐにゃぐにゃ建築とも言われる彼の建築が、なぜその形になったのか、以前から興味があったので、そんなゲーリーのアタマの中を覗きに行ったのですが、これがまあ、びっくりした。印象に残っていることはこんなことです。

◉アイデアを生み出す環境を整えることに手を抜かない

ある意味誰も真似のできないような、見たら一発でゲーリーだと分かるような建築。アイデアの発想にはその環境や生み出すプロセスが大事だとゲーリーは語っていました。例えば部屋ならば、「あまりモノがなさすぎる空間からはアイデアは生まれない」とも。適度にごちゃごちゃしていることが大事なんだそう。

あともうひとつ。ゲーリーの会社オフィスにまた特徴が。
アイデアを生み出すプロセスの中で「模型」にこだわっているそうです。自分の手で作って壊してを繰り返すことで見えてくる形。技術的にはPCの中で全て完成させることもできるはずですが、そうして「手を動かす」ことで初めて感じられる違和感を大事にしている、というのがとても印象的でした。

フランクゲーリーオフィス

(ゲーリーのオフィス。模型を組み立てるスペースが広くとられています)

結果的に模型を作るということは、それだけオフィスに作業スペースがないといけないし、作った模型は増え続ける一方なので、その模型を保管しておく倉庫だって必要。それだけで結構な費用もかかる。でもそうだとしても、「アイデアを発想するための環境づくり」に決して手を抜かないゲーリーの姿勢に、彼の建築に対する思いを見たような気がします。ほんと、こんなオフィスで働いてみたい!(惚れ惚れします)

◉建築にどんな思いを込めているか

この企画展には随所にゲーリーの考えかた・思想が文字として表されているのですが、その中で印象に残った言葉が「人々がそこにいたいと思うような、人間性のある建物」というところでした。

フランクゲーリー展

ゲーリーの建築は外観の奇抜さがよく取り上げられていて、わたしも正直その印象が強くありました。それが今年訪れたパリのFondation Louis Vuittonで印象が大きく変わったのです。確かに外観はとても個性的なのですが、中に入って強く思ったことが「建物の中にいるととても落ち着く」ということでした。ある意味、奇抜な外観なので、中身は正直期待していなかったと言うほうが正しいのかもしれません。これは、本当にびっくり。

館内は現代アートを中心に作品が展示されていたのですが、導線も分かりやすいし、適度な自然光が入って明るい。なんというか、中にいる人(ここではアートを見に来た人)のことをよく考えられている建築だと感じました。本当に居心地がいいんです。

そんなことをパリのゲーリー建築で感じていたので、「人間性のある建物」という表現はとてもしっくりきたし、何だかとても納得。人がそこにいたいと思えるか、人間性のある建物になっているか、を問いながら模型を作っては壊しを繰り返しているんでしょうね。模型も、中まで作りこまれているものも多数展示されていました。

◉アイデアを実現するための「ゲーリー・テクノロジー」というプラットフォーム

この企画展で度肝を抜かれたのがこの「ゲーリー・テクノロジー」
あの個性的な建築を実現するために考えた建築設計のプラットフォーム。写真撮影が禁止のエリアだったので写真はないのですが、アイデアからどう形になるのかがいくつかのプロジェクトを例に映像で紹介されていました。専門家ではないですが、このプラットフォーム、ものすごい…!

簡単に言うと、「この建築に関わる人全てに同じ情報がタイムリーに共有できる仕組み」とでも言うんでしょうか。そして「建設現場においてミスが起こりにくい仕組み」をも、このプラットフォームを使うことで可能になる。いやー、この技術はほんとすごい。(しびれました)

建築の映像なのですが、この考えかたはきっと、同じ業界でない方でも何かしら参考になる部分があるんじゃないかな。なんて思います。

ゲーリーのアタマの中を知って、もっと彼の建築が見てみたいなーと思ったのが観終わってすぐに思ったこと。以前からスペインのビルバオにあるグッゲンハイム美術館に行ってみたいと思ってたのですが、これは行かなきゃだめだな。

ゲーリー建築本

(これまでゲーリーが手がけた建築。まだまだ行きたいところがたくさん)

<Information>
建築家フランク・ゲーリー展@21_21 DESIGN SIGHT
会期:2015年10月16日(金)- 2016年2月7日(日)
http://www.2121designsight.jp/program/frank_gehry/

武谷朋子(タケタニトモコ)でした :)