ホーチミン生活は日本に一時帰国してた時期を除いてもうすぐ3ヶ月。
こちらで暮らしていますが、せっかくの機会なのでただ日常化していく日々じゃなくて、もっと旅をする目線で楽しみたいと思って、街のおもしろいこと探しをしています。
その街になじむためには、観光客ではなく、地元の人と同じ目線をできるだけ持ちたいもの。それはお店選びにも言える気がします。
いきなりですが、ベトナムは、麺天国です。いやもう、バリエーションが多くてびっくりしてます。
そんな中で、今いちばんのお気に入りはベトナム式つけ麺とも言われるブンチャー(Bun Cha)という料理。もともとはハノイ発祥の料理のようですが、ここホーチミンでも食べられるお店が結構あります。いくつかのお店で食べたことがありますが、一番お気に入りのお店が味がおいしいのはもちろんなのですが、ローカル感満載で何度も足を運んでいます。
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まずお店に入ると、自由に座っていいよーとお店の人に促され座る。そうするとお店の人がテーブルに来て、なにやらベトナム語でしゃべりかけられた後、わたしの方をずっと見てます。
はい、この時点で全く何を言ってるのか分かりません。しかも手元にメニューはなし。そしておねえさん無言で待ってる(プレッシャー)
わたしはブンチャーが食べたい。そしてこのお店がブンチャーがメインのお店だったので、とりあえず「Bun cha」とだけ言ったら、わかったというように頷いておねえさんは去って行きました。
とりあえずオーダーが通って一安心。ほっ。
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こんなお店でした。いやー、いいですね。この観光客扱いされていない感じ。好きです、こういうお店。世界の観光地では、地元の人と観光客用で違うメニューが出てきたりする街もあったりします。でも、せっかくなら、できるだけ地元の人が通うようなお店で食べてみたいんですよね。
地元の人がたくさんいるお店っておいしいお店が多い。当然、接客だってローカル対応。日本の接客をベースに比較しちゃうと、ベトナムの接客は素っ気なさすぎる(冷たい)と思うことも多いと思います。でもこれでいいんです。というより、これが普通なんです。海外にいるのであれば、こちらのスタンダードで。比較なんてする必要ないですしね。
外国人として自国をベースとした目線で比較するより、地元の人と同じ目線で食べる時間も楽しんでみる。そんな時間がやっぱり好き。ガイドブックによく載っているような有名なお店って結局たくさんの観光客が行っているので、結果的にみんな同じ経験をしていたりする。そうじゃなくて、海外でちょっとだけ冒険をしながら、地元の人と同じ目線で楽しみたいと思うのです。
小さな冒険はまだまだ続く。
Tomoko Taketani/武谷朋子