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ベトナムでのフォーの食べ方と食事マナーのお話

偶然見つけて思わず見入ってしまったおもしろい動画。

ZAGATが運営するチャンネルの「How to Eat Pho, a Vietnamese Noodle Soup – Stop Eating it Wrong, Episode 28」というものです。この「Stop Eating it Wrong」シリーズの動画、いろんな国の料理の食べ方を学ぶのにすごく勉強になるんですよ。知っている料理(寿司とか)は、ああ、外国人旅行者だとそこ迷うよね〜。なんて観点で見てもまた勉強になるんです。

そして、そのシリーズに入っていた「フォーの食べ方」。
これがすごく「そうそう!そうなのよー!」とうなってしまったので紹介を。

え、フォーって食べ方なんてあるの?と思われがちなんですが、わたしがホーチミンに住んでから初めて行ったフォーのお店でもちょっと迷ったんです。調味料やら、添えてあるものやらが日本で食べたものと全然違うんですよね。

いや、本場がベトナムなので、日本で食べてたのは本場のものと違った・・・というのに初めて気づいたわけですが(笑)

5分の動画です。まずはこちらをどうぞ。

そもそもフォーと言ってもベトナム北部と南部とでは違う

まずベトナムでフォーといえば、鶏肉ではなく牛肉のフォーが基本です。ベトナム語では「Pho Bo(フォーボー)」と呼びます。フォーといえば、具材は違うものの食べ方は日本で食べるのと同じかと思いきや、北部(ハノイ)と南部(ホーチミンシティ)では、その材料や食べ方も違うんです…!

わたしはずっと南部のフォーを食べていたのですが、南部のフォーの大きな特徴は「香草などの葉物が別皿で出てくる」ことでしょうか。一方ハノイ(北部)のフォーは基本的には全てが入った状態で来ます。別皿に大量に盛られた葉を見ると「もはや野菜というより葉っぱの山」のような感じで、最初見た時にどう扱えばよいか分からずキョロキョロ周りを見ました(笑)

この動画では、香草が別皿で来ているので南部式のフォーですね。

調味料の使い方/野菜の入れ方

動画でも出ていますが、この茶色いタレとオレンジのタレが通常お店にあるのですが、タレを直接スープにかけず、テーブルにある小皿に入れるのが一般的です。(たまにタレを直接かけているローカルの人もいますが)そして、ビーフをこのタレにつけて食べます。スープに入れるというよりは、お肉のつけダレのイメージでしょうか。

茶色いタレは甘じょっぱく、オレンジ色のものはチリソースなので辛めです。

ちなみに山盛りの野菜たちは、適当な大きさに手でちぎって必要な分だけ器の中に投入。全部入れる必要はありません。ちなみにもやしも別皿で出て来ることが多いですが、お店によっては生だったり湯通しした状態で出てきたりと異なります。生の場合は最初にスープに投入してやわらかくしてから食べるのがおすすめ。

あとひとつ、唐辛子(ホーチミンでは青唐辛子のことが多いです)のスライスがついてきたり、テーブルにあったりします。これ、見た目によらずめちゃくちゃ辛いんです。わたしは辛いもの好きな方なんですが、1カケで十分。しかも途中でスープから救出しないととんでもない辛さになります・・・

これ、知らずにそのまま入れたままにして、最初大変なことになったので、辛党のかたでもちょっとずつ追加するのをおすすめします。動画の中の彼はかじってしまったもんだから大変なことに(笑)

フォーの食べかたまとめ(南部式)

・箸とレンゲを使って具材と麺とスープをまぜる
(基本の牛肉フォーはお肉が生なので、しっかりスープに浸して熱を加えてください)
・テーブルにある小皿にソースを入れる(お好みで2種類)
・一緒に出てくる香草類を手でちぎって器に投入(一般的には、ノコギリコリアンダーと、アジアンバジル、もやしが入っていることが多いです)
・いただきます!(牛肉はソースにつけて食べるとよりおいしいです)
・お好みでライムや唐辛子を入れると味の変化があってより楽しめます(唐辛子は入れすぎ注意!)

自分好みの味に調整しながら食べてみてくださいね。

フォーを食べる時に気をつけるべき食事のマナー(麺類編)

まず、動画の最後で麺をすする場面が出てきますが、現地の日本語メディアの情報だったり、わたしが実際見た感じだと、「麺をすすっている人はほぼいない」ので、やめておいた方がいいと思います。麺はよく食べてましたが、1年半もすすっていなかったので、帰国後に麺のすすり方を忘れて戻るまでにちょっと苦労しました…(あはは)

あと、よくラーメンなどはスープを飲むために器を持ち上げて直接器に口をつける人もいると思いますが、ベトナムでは麺が入っているような大きめの器はまず持ち上げないです。そして、直接器に口をつけるのもマナー的にはNGですのでご注意を!(小さなお椀などは口をつける場合もありますが、麺類が入っているようなスープボウルには口をつけません) スープはレンゲですくって、器をテーブルに置いたままいただくのが基本です:)

慣れるとなんてことはないのですが、知らないうちにマナーを逸脱してしまうこともあると思うので、参考になればうれしいです。こういうことって、意外と気づきにくいんですよね。


このフォーの食べ方以外にもいろんな国の料理の食べ方が載っていて、見ているだけで楽しい(かつ勉強になる!)ので、他のものも見てみるとオモシロイですよー!→ → ZAGAT: Stop Eating it Wrong

香港のDim Sum(点心)もおもろしろかったです。
お箸を使わない文化の人だと、どうやって食べるのかとか、何皿くらい注文すればいいのかとか、分からないですよね。ああ、わかるわ…とやけに納得しながら見ちゃいました笑。

あああ、そろそろおいしいフォーボー(ビーフフォー)が食べたい…!

武谷朋子(タケタニトモコ)でした :)