サイトアイコン TOMOKO TAKETANI -TRANSIT LOUNGE-

台北の現代アートとデザインめぐり[台北市立美術館&松山文創円区編]

2016-07 台湾の旅

(台北市立美術館のロビーにて)

国内でも海外でも美術館に行くのが好きなので、台湾でもアート散策。

台湾って美術館やギャラリーも結構あるし、デザインもすてきなものがたくさんあったのがびっくりしたところ。都市によっては「アートがない…」という場所もあるので、台湾はアートも楽しめるのがまたよかった。

いろいろ調べた中で、いまの興味と照らしあわせて行きたい!と思ったのが台北市立美術館と松山文創円区。今回は現代アートとデザインというポイントで巡ってみました。両方とも個性のある場所で、おもしろかったなあ。

◉現代アートを楽しめる「台北市立美術館」

ちょっと奇抜な外観の美術館ですが、中は広くて白い、開放感あふれる空間でした。1階・2階・3階とそれぞれ別の企画展になっていて、購入したチケットで全ての企画展に入れます。(大人1名:30元)

この時観た展示ですごくよかったのが「霍剛 ‧ 寂弦激韻」(Reverberations・HO KAN)展

霍剛(HO KAN)は中国に生まれ台湾で育った抽象画家だそうです。

初めて作品を観たのですが、どこか動き出しそうな作品が多くて、静止画なのに画の中の静物が動き出しそうな不思議な感覚に。空間構成がおもしろい作品ばかりでした。100点くらいはあったのかな。たくさんの作品を一気に観るとアーティストのことがよく分かるので、こういった展示は好きです。そういえば、2015年はマグリット展に行ったな。

関連)

東京滞在の最終回。ホーチミンに戻るフライトの2日前に行ったマグリット展のことを。ホーチミンにはあまりアートに触れられる場所がないので、東京にいるうちに!と思って、滞在中いくつか企画展に足を運びました。わたしのアート充電の締めくくりがこのマグリット展。3/25から、六本木にある国立新美術館で、マグリット展が始まっています。ちょうど一時帰国のスケジュールぎりぎりで行けそうだったので、スタートと共に早速行ってきました。 2階の展示フロアから下を見下ろすここからの眺めが好き。今回なんと、マグリットとしては1...
マグリット展で言葉とイメージの関係を考える - TOMOKO TAKETANI -TRANSIT LOUNGE-

今回は台北でこのアーティストに出会えたのはほんとによかった。

ちなみに地下には食堂があって、ご近所の方やら課外学習(?)かなにかで先生に連れられて来ている子どもたちがたくさんいて賑やかでした。地下には無料で入れるので、お弁当を食べに来てるOLさん(?)たちも。こういう美術館の使われ方、いいなあ。

現代アート中心なので、来る人たちも偏りがあるのかと思いきや、子どもたちから年配の方まで、幅広い層の人たちが来てました。地下の中庭には日の当たるベンチとテーブルもたくさんあるので、ちょっとしたピクニック気分でごはん食べるにはいいかも。広くて気持ちのいい美術館でした。

企画展はどんどん入れ替わるみたいなので、毎回訪れる楽しみがありそうです。

◉企画展のギャラリーと常設のデザイン展示がある松山文創円区

松山文創円区は公園や池もあるので、カルチャーパークというのが正しい言い方なもかも。(敷地内に隣接して穀物茶専門店「SIID CHA」のある誠品生活松菸店があります。)

関連)カラフルなパッケージがかわいい穀物茶の専門店「吾穀茶糧 SIID CHA」

倉庫をアートギャラリーに改装していたり、昔の煙草工場をデザインミュージアムとして使っていたり。確かに建物は歴史を感じるものばかりだったのだけど、こういう建物再生された場所は結構好きなのです。

デザインミュージアムの方は、「台湾デザイン」や「世界のデザイン」といったくくりで様々なプロダクトが展示されていました。建物内は不思議と学校の校舎の雰囲気があって、なんだかすごく懐かしくなった…

他にも、雰囲気のよいカフェが何軒か入っていたり、ミュージアムショップがあったりと、歩きながらいろいろ楽しめます。

そういえば、倉庫ギャラリーではなんと、六本木「21_21 Design Sight 」で開催されていた「単位展」が開催されていました!巡回してたんですね。

と思ったらちゃんと巡回展のページもありました。(2016/9/16まで開催中のようですよ)
>>21_21 DESIGN SIGHT企画展 in 台北 単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい? ―

旅をしていると、こうして世界中で企画展や作品に再会する機会があるのがまた楽しいところ^^ 休めるカフェもあるので、のんびり散歩がてら訪れるのが楽しい場所でした。

台北にはまだまだおもしろそうな美術館やギャラリーもたくさんあるので、次回はまた別の場所へ。

<Information>
■ 台北市立美術館(英語)
住所: No.181, Sec. 3, Zhongshan N. Rd., Zhongshan Dist., Taipei City 10461
営業時間: 9:30 – 17:30(月曜定休)

■ 松山文創園區(英語)
住所: No.133, Guangfu South Road, Xinyi District, Taipei City 11072
営業時間: 9:00~18:00

武谷朋子(タケタニトモコ)でした:)