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つぶれた桃と小さな違いを見つける楽しみ/ナザレの市場

旅に出ると、その街の市場によく出かけます。

観光客向けというより、地元の人もよく買い物に来ているような、そんな生活感溢れる市場が大好きなのです。旅での楽しみは、外から眺める街より、どこかでぐっと中に入り込んでしまった方がおもしろい。そんな飾らないスポットのひとつが市場なんじゃないかなあ、と思うのです。

ポルトガルの海沿いの街ナザレでも、そんな市場に偶然出会いました。

なんせ、このナザレ、ガイドブックにもほとんど情報がないので、もう足で歩いて自分のアンテナに引っかかった場所を次から次へとのんびりのぞいてみる。その中で市場を発見しました。

そしてこの市場が、ものすごくよかった。

何が良かったかというと、完全に地元に住んでいる人向けの市場だったんですよね。もちろん観光客も多少はいますが、新鮮で種類豊富な野菜はもちろん、海沿いならではの魚介類が豊富にあって、朝から地元の方がお買い物に来ていました。ふらふらと歩きながら、

いまはどんな野菜が採れるのかな、とか、
同じ野菜なのに大きさ全然違う…!(驚)とか。

(メロンの大きさもさることながら、ネギの大きさといったら!)

そんな小さな驚きがまた楽しくて。

ポルトガルには「つぶれた桃」があるというのを聞いたことがあったのですが、

あった…!!!

たしかにつぶれてる。でも、なんだかフォルムが愛らしい。。買って海辺でこのつぶれた桃を食べてみたのですが、めちゃくちゃおいしい。これは、ほんとおいしかったです。(すでにまた食べたい)

この市場で、地元の方の生活をちょっとだけのぞいて、そして味わってみる。
小さな違いを知り、楽しめる場所ってやっぱり楽しいなあ。

行くまで知らなかったナザレのよさを、この市場でも発見。

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武谷朋子(タケタニトモコ)でした :)