昨年10月から、わたしの旅への関わり方がまた新しいフェーズに入ったような気がします。
大きく学び、自由に生きるをテーマに掲げ、数多くのユニークな講義を展開している自由大学という場で、「じぶんスタイル世界旅行」という講義のキュレーターを講義の立ち上げから担当しています。
本講義の教授である森川寛信さんと2人で講義を作っているのですが、人に旅のおもしろさや自分らしい旅について学びの場という形で場を持たせていただけるのは、毎回わたしにとっても本当に学びが多いです。回を重ねるごとに、もっと伝えていきたい!という思いが強くなる今日この頃です。
この「じぶんスタイル世界旅行」という講義は講義ページにも記載していますが、”ただの観光から卒業して、自分のやりたいことから自分だけの旅を考える”講義です。
先日、表参道にあるCOMMUNE246にあるキャンパスで開講していた第2期が先日無事に終了しました。
この講義は、「これから自分らしい旅をしてみたい」という方から「すでに海外旅はたくさん行ってるけれど、もっと自分のスタイルで旅がしたい」という方までいろんな方に受講していただいています。
自分のやりたいことから作る旅というのは、観光名所をただ巡る旅とは違い、自分で決めたテーマを軸に巡る旅。やりたいことを掘り下げていく作業というのは、自分自身に深く向き合うことにもなります。その過程でいろんな発見があるんですよね。卒業生のレポートにもそのことが書かれています。
自分らしい旅というのは、いかに自分の興味に沿って楽しい旅を組み立てられるかだと思うのです。だから、自分のことを掘り下げていればいるほど、おもしろい旅になるのではないかなと思います。実際わたしの周りには、そんな「個性のある旅」をする人が多く、そんな人が話す旅の話は、後から聞いただけでもとても楽しくて好きだったりします。
自分を掘り下げていくことは容易なことではないし、真剣にやると時間もかかることだけれど、仲間と一緒にやるからこそ、より自分の深部に潜っていけるような気がします。独りじゃなかなかできない。
旅って航空券と宿が大きくかかるコストであって、旅の中身っていかようにでも作ることができると思うのです。同じコストをかけていくなら、旅の中身ってやっぱり自分らしく楽しいものにしたい。それは有名どころを押さえることでもなく、誰かの真似でもなく、自分で考えて作っていくもの。そこにはやはりコツのようなものがあり、それを講義を通じてお伝えできればと思っています。
振り返ってみれば、わたしもいろんな旅先や旅のスタイルで世界をまわっていましたが、結局はいかに「自分が面白がれるか」という自分視点での旅づくりが、自分にとって一番満足のいく旅になると気づき、工夫しながら旅を続けてきました。
講義の最終回では、次の長期休みで行くテーマのある旅を発表してもらったのですが、受講生のみなさんの個性がどどーんと溢れるテーマで、まさに旅に出たらぜひその旅の話を聞きたい!というものばかり。内面から溢れる興味を旅にすると、これだけ面白い旅が作れるということにもまた、大きな刺激をもらいました。
旅って作っただけじゃ面白くない。やっぱり旅に出てこそ。
今年は卒業生も続々と旅に出るようなので、その行方もまた楽しみです。
最終回の講義の中で、テーマは違えど行き先が重なる方もいて、「現地で会いましょう!」なんて会話が繰り広げられていました。もう、再会の地は国境を超えて世界へ。
”次は世界のどこかで会いましょう”っていいなあ。きっとそのうち、本当に実現すると思います。
今後も繋がり続けたい大切な人たちがまた増えました。
そしてこれからも、この講義を通じて「ひと味違う旅をする仲間」の繋がりを少しずつ拡げていけたらと思っています。
じぶんスタイル世界旅行|自由大学 FREEDOM UNIVERSITY
Tomoko Taketani/武谷朋子